フジロックに行ってイボを取ろう

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増田薫
フジロック出演経験もあるバンド思い出野郎Aチームのメンバー。 好きな中華料理は麻婆豆腐。

DJ団地妻です。zukkiniさんが告知してくださいましたが、出演させて頂けるということでフジロックに行って演奏とかしてきました。

※画像お借りします

フジロックという名前ですが、場所はなぜか苗場スキー場。そして驚いたのは苗場の廃れっぷり。

朽ち果てたパラダイス。

生活の不安がそのまま形になったかのようなライフステーション。

冬ソナの波にも乗れなかったようです。

そんな苗場に唯一残されたオアシス、それがいぼ地蔵です。

僕の右腕には小さい頃からよくわからないイボがありまして、かねてから「取りてえなあイボ」と思って色々調べていたのですが、なにやらイボを取ってくれることに特化したお地蔵様が日本各地にあるとのこと。ヒマな地蔵もあるもんだなくらいにしか思っていませんでしたが、その一つが苗場にあったのです。スキーもしないし、温泉に行くお金もろくにない僕にとって、フジロックに出演でもしなければ苗場に来る機会は滅多にありません。井上陽水のライブを諦めて見に行った次第です。

フジロックの会場から10分程歩くと看板が見えてきます。神社とか差し置いていぼ地蔵を一番上に表記するあたりが「わかっているな」という感じがします。

なるほど、お地蔵様から水が出ているわけですか。小便小僧みたいなものですね。

しかし近辺を探しても、神社っぽいものしかありません。これがそうかな?と思って覗いてみたら、日帰り温泉を営業している旅館でした。地蔵様を差し置いてクソ紛らわしい所にこんなもん建ててるんじゃねえよダボが!と思いました。

いくら探しても、やはり神社しかありません。仕方ないから、しばらく神社にまつわるあれこれを読んでいました。「天上モックリシャックリ鳥の目玉にスッテンポン」だそうです。なぜだかわかりませんが、イラっとくる言葉です。

埒が空かないし、いぼ地蔵の為にないがしろにされた井上陽水のライブも浮かばれないので仕方なく紛らわしい所に建っている旅館の従業員らしきおじさんに聞いてみることにしました。

「すいません、いぼ地蔵ってどこですか」

「ああ、え、いぼ地蔵ですか…」

なぜかニヤニヤとしている旅館のおじさん。

「あのですねえ、ちょっとここだとあれなんで、こちらに」

「このへんからね、見えるんですよ。ほらあれ」

「はあ、ちょっとわかんないですけど、あのへんですか。行ってみます。どうも」

そう言って向かおうとすると、「ダメダメダメ!」と引き止めるおじさん。どうやらここを登ったところにいぼ地蔵があるけれど、いぼ地蔵を見る為にここを登ると、この旅館の女湯が見えてしまうからやめて欲しいのだそうです。なんでそんなところに旅館と風呂を作ったのでしょうか。ありがとう。すばらしい旅館だと思います。

ギリギリまで「絶対に行っちゃだめですよ、ホントに行かないでくださいよ」とダチョウ倶楽部ばりの前フリを残しておじさんは去って行きました。

あとのことは想像におまかせします。

来年のフジロックのメインは、イボ取りで決まりですね!

※覗き、盗撮は犯罪です。絶対にしてはいけません。

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