米国オハイオ州の”世界最大”密集地探訪

インターネットの座敷童ことハイエナズクラブお楽しみの皆様、ご無沙汰しております。もはや覚えている人びとは死に絶えたのかもしれませんが私は当サイトの会長を務めておりますzukkiniです。時が過ぎるのは早いもので、実社会ではようやく管理職になりました。プライベートでは日々管理にまい進する中、最後に登場しましたのが7年前だったと思いますのでどんなノリで記事を書いていたかも忘れすっかり他人行儀な文体になってしまいましたが、ともかく本サイトはたたかいに負けたジジイが時々思い出して読むサイトだったことだけはしっかり覚えております。皆さんお元気でしょうか。

私、7年前にアメリカに転勤をいたしまして今も罰ゲームのような孤独な駐在生活を過ごしておりますが、来た当初といえばアメリカに来ても街歩き何かが出来ればいいな、面白いネタが見つかればいいななどと甘い事を考えておりましたがアメリカでは用もなく勝手に人の敷地に入ると最悪拳銃で撃たれるという文化の壁に阻まれ、なかなかネタを見つけられずに今に至りましたが7年目にしてようやく銃で全く撃たれない安全なネタが見つかりましたので是非皆さまに読んで頂きたくて久しぶりに戻って参りました。どうぞ笑いのハードルは最低レベルにした状態でお読みください。

■オハイオ州に「世界最大」が集中しているエリアがある

今回の舞台はオハイオ州です。オハイオ州というのはアメリカの東側にあって、幾つかの大都市圏を州内に均等に有しつつ、大半は広大な畑が広がるアメリカでも最も平均的な州と言われている場所です。日系の自動車メーカーが特に多く、日本人の駐在員も比較的多い州ではないかと思います。

その中でも特に日本人が多いとされるのがコロンバスという街で、今回紹介したい「世界最大」密集エリアを形成する世界最大デルタの一角にあります。

地図を書いたところで誰にもわかりゃしないんだという想いはありますが記事の体裁というものが私に懇切丁寧にこの地図の説明からさせる次第ですが、とにかくこの三角のエリアにやたらと世界最大、彼らがいうところのWorld’s largestなものが妙に集まっていたので行ってまいりました。とりあえず今はそれだけご理解ください。

■世界最大のガベル（槌）

ガベルという言葉、全くなじみがない方が多いと思いますが、要は裁判や議会などで用いられるハンマーですね。オークションで落札したら興奮した司会者がバンバン叩くアレです。コロンバスにはこのガベルの世界で一番デカいのがあるらしく、全く競争相手がいないスキを狙って見事に世界最大の称号をかっさらって行った格好ですが、町おこしを企てる地方自治体の方、でけえイカの置物に対抗してガベルで一発当ててみませんか。

この日はあいにくの大雨で誰も興味を示す者はおりませんでしたが、こういうものは皆さんにサイズを感じてもらわないといかんという高い意識に突き動かされ実際に体験して参りました。

どうですか？男42歳、上手く撮ったら遠近法で実際にガベル持ってるように見えるかも、と思ってとった渾身のガベル・ポーズもむなしく、歳と共に低下したバッドな遠近感に阻まれあえなく失敗。これではただのワオキツネザルの発情期です。（ガベッ）

■世界最大のバスケット

世界最大のガベルから東に向かって高速道路で約45分。そこに現れしは明らかにデカい、誰にも超えられようはずもない世界最大のバスケットの姿。ふむふむ、これはすごいぞ近づいてみましょう。

日本でも知られているかもしれませんが、ここオハイオ州で生まれたバスケットメーカーのロンガーバーガーの社屋に他なりません。ただなんつーか、あの、、確かにデカいがこれって明らかに建物ですやんと、俺の中のツッコミ担当がそう叫ぶのです。

■世界最大のバスケット その２

そんな私のツッコミを先回りしたかのように、先ほどの世界最大のバスケットから更に東に僅か25分ほど走ったその場所に、何と先ほどのものとは別の「世界最大のバスケット」を名乗るスポットが出てくるではありませんか。をぉ？対決か？！

あれあれ、おかしいなと思って改めてインターネットを見返してみると、先ほどのロンガーバーガー社屋は「World’s Biggest Basket」を名乗っており、こちらこそが「World’s Largest Basket」ということなのです。

結局種明かしをさせられたのが、こちらもよくよく見ると結局は作ったのは先ほどと同じロンガーバーガー社。そしてこちら触ってみると実際に木製のバスケットになっているのでこちらこそが正真正銘のバスケットではないかと思いました。Bigを社屋の方が名乗っているのは自分たちこそ世界で一番のバスケットメーカーだ！というアピールなのかもしれませんね…。

■世界最大のアップルバスケット参上

という感じで何となくいい感じのシメで終わりたかったのですが、ロンガーバーガー社のしつこいところは先ほどの世界最大（Largest）のバスケットから10分ほどの場所に今度は「World’s Largest Apple Basket」を作っている点にあります。

もはや写真を見て頂く以外ないのですが、お前らいい加減にしろよと。

■世界最大のボブルヘッド

ロンガーバーガー社の仕組んだ茶番こと、3大バスケットエリアを後にし、そこから北へ1時間高速道路を走ると現れるのが世界最大のBobblehead（ボブルヘッド、またはバブルヘッドとも言います）。よくアメリカのスポーツ選手がモチーフになっている首だけがボヨンボヨンと動く、こちらではコレクターアイテムになるほど人気であるものの日本人には全く理解できないあの首振り人形の事です。

では早速見ていただきましょう。

おや、なんでしょうか。なんか怖い？ですよね。

だってあれ、ヤダ、首が…？

首が切断されているのに笑ってる…。

なんつーか、最初から「俺たちは世界最大のボブルヘッド、イチから作ったるぞ」というよりも最初は普通の巨大マスコットだったのを世界最大を目指さんとするスケベ心が高まった結果、明日こいつの首を切（ボブ）っちまうか、、、なんてことはないのでしょうか…。

これが風に吹かれてボヨンボヨンしている光景はどんなものでしょうか。直視するのもアレなのでとりあえず下から見てみましょう。

手が思いのほかレゴだった以外、特に明るい発見はありませんでした。

（完）

本日のおさらい

行く人は絶対いないと思いますが位置関係はこのようになっております