街の「見てるぞ」をよく見て、自作してみた。

ハイソサエティなハイエナ読者の皆様はじめまして。餅ウリ子と申します。
以前ハイエナズクラブに「町田の大腸肛門クリニック」の記事を寄稿させていただいた節は大変お世話になりました。

 

さて早速ですが、こちらをご覧になったことがありますでしょうか？

 

 

 

黄色い肌に真っ赤な歌舞伎メイクでこちらを睨みつける目に「犯罪を見逃さない！」の文字。
東京近郊にお住まいの方は、かなりの頻度でエンカウントするのではないでしょうか。

この印象的な「目」のポスター。通称「見てるぞ」「見てるぞステッカー」などと呼ばれ、
不法投棄や窃盗など、犯罪の抑止に絶大な効果があるのだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

一般的にはこの歌舞伎メイクタイプが主流。しかし全国で調べたところ、様々な「目」が発見されました。
ハイエナズクラブのメンバーが街中で視線を感じるたびに撮ってきた、熱い眼差しのコレクションをご紹介いたします。

 

 

そして後半には、実際に「見てるぞ」テンプレートを作成し、色々な目に見てもらおうと思います。敢えて監視されるという新感覚のライフハックをご覧ください。

 

 

 

 

■全国の「見てるぞ」を見てみる

「見てるぞ」ではおなじみの歌舞伎ですが、実は種類は一つだけではありません。

 

黄色地に真っ赤なメイク、「犯罪を見逃さない！」の文字。

左下にピーポ君がいる以外は一見お馴染みのタイプのようですが、
よく見ると歌舞伎イラストのタッチが違う事にお気づきでしょうか。

より手描き風になり、頬が盛り上がりニヤリと不適な笑みを浮かべている様にも見えます。
そしてシルバーラメのカラコンを入れています。ナウいキャブキっ子は違うぜ！

 

※キャブキ……和田アキ子がカメラのことを「キャメラ」というのと同じ原理の活用法

 

 

敬礼ポーズをとるスーパー・ドゥーパー・ラブリーなキャラクターに一瞬気を取られてしまいますが、
上部にこちらを睨みつける目がお分かりいただけましたでしょうか。
気付いた瞬間ゾッとしてしまいます。このギャップが俗にいうヤンデレというものなのでしょうか？

 

 

 

 

こちらも歌舞伎メイクなのですが、やたら目が離れていますね。

そしてこの目の離れ具合、かつて世間を騒がせたゴージャス松野を思い出すのは私だけでしょうか。

 

 

 

こちら名古屋にお住まいの読者様なら、一度は見た事あるのではないでしょうか？

黄・赤・黒の定番の警戒色にまん丸おめめの彼、実は名古屋市の至る所に貼られているのです。

（正直言って、少しかわいいのであまり威圧感は感じません）

 

 

 

キリッとした眉毛で辺りを警戒する者、

 

 

 

二人掛かりで威圧してくる者たち、

 

 

 

 

家や車に擬態する、仕事を選ばないキティちゃんタイプの者など、主に店舗・会社の入り口や駐車場にバンバン貼られています。

 

なぜこの「目」をメインビジュアルに選んだのか、このポスターを貼ったことによる犯罪の抑制効果はどうなのか、気になっていてもたってもいられなかったので、本当に名古屋市地域安全推進課に問い合わせてみたところ、

「各設置団体等が当該地域がより犯罪に対して警戒している地域であることをPRする上で、結果として目玉のイラストを多く使用しているが、特に決められたものがあるわけではない」
「犯罪抑止効果については、防犯パトロールなどの実際の活動と相まって発揮されるものであると考えている」

との返答を頂きました。要するに自由だし、具体的な効果はあるかもしれないしそれほど無いかもしれない、といった感じのようです。

 

 

 

 

 

そんなわけで続いては作り手の自由な愛(eye)が溢れる「見てるぞ」を見てみます。

 

こちらは多分作成者が一生懸命Excelで作った（目がワードアート）感が溢れています。個人的にとても好きな作品です。

 

真っ赤に血走るつり目のこちらのポスターはポケモンでいうとゴーストタイプの目です。

万引き犯も無邪気だったあの頃を思い出し、良心を取り戻すのではないでしょうか。

 

 

 

 

目玉のデザインが現代アート風です。全く関係ないことですが、この面長のギョロ目、私が高校の時の歴史の先生と瓜二つです。

 

 

 

眉毛ってかなり大事なんだなぁ、と思わせられる作品。

 

 

 

こちらは静岡県で発見された、眼球内に泥棒を捉えてるパターン。

 

 

こちらも片目ですが、今まで紹介してきたものと違い、星をあしらったかなりスタイリッシュでおしゃれなデザイン。友達が急にインスタグラムでサングラスのことを「アイウェア」と呼称し始めたときと同じような心境です。

 

 

 

 

名古屋市の那古野で発見したこちらですが、注目してほしいのは
「見られてるぞ！！」。「見てるぞ」ではなく「見られてる」、受動態なのです。見られてるほうが通報するという不思議なご提案です。

 

ちなみにこの受動態タイプが貼られていたスペース・・・

定番の歌舞伎センパイに名古屋丸目クン、新進気鋭の女優、松岡茉優も一緒になって全員がこっちをガン見です。

 

 

続いて実写部門のご紹介です。

 

 

なんとこの写真のモデルは女性警察官、とのこと。目力ありすぎます。これは利きそう…！

 

 

実写かイラストか際どいところでしたが、あまりにも生々しいので実写とジャッジした娼婦追放の貼り紙。

天王寺の地下街には立ちんぼが今もいるとかいないとか……。

 

 

 

 

自転車窃盗犯を睨みつけるこちらは、毛穴から瞳孔の開き具合まで丸見えな超高画質地デジ写真。微妙に眉毛を整えているのが気になりますが、高校野球の球児たちほど不自然じゃないので許せる範囲ですね。

 

 

コレクションの最後を飾るのは、昭和のカオリ漂う前髪の女性の集団。
等間隔に置かれたこのポール、単純に心臓に悪いです。夜中に見たら死にます。これはとても自転車放置できない！

 

 

 

■「見てるぞ」テンプレートを作った

ここまで紹介してきました「見てるぞ」ポスターですが、せっかくなので私の好きなキャラや人にも見させたい！見られたい！！！

……ということで、こんなものを作ってみました。

 

その名も、【「見てるぞ」テンプレート】。
いろんなものに当てはめられるように、大小様々なものを用意しました。

これでいろいろなキャラや芸能人に見ててもらえます！

 

たとえばこちら。

 

たまたま家にあったももクロのファイルです。

このももクロちゃんに、先ほどの「見てるぞテンプレート」を当てはめます。

 

か、夏菜子ちゃんがこっちを見てる！パトロールしてくれてる！

 

……このように、妄想の手助けにもなる優れモノです。どうですか良いでしょうコレ。

 

 

 

ユニークな目といえば、福岡名物でおなじみ、にわかせんぺいのお面はどうでしょう。

 

 

 

 

色味はかなりピッタリなんですが、ハの字眉毛のゆるやかなカーブが頼りなさに拍車をかけています。にわかせんぺい師匠もまさか自分が覆い被される側になるとは思ってもいなかったでしょう。

 

 

 

 

 

歌舞伎先輩と張り合うところとして、御年１０００５２歳のデーモン閣下にもハメさせていただきます！

 

 

 

「しっくりくる度」では恐らくナンバーワンですし、どことなく既視感があります。なお、カブキロックスの氏神一番については「そのまんま過ぎる」のと「知名度が低すぎる」いう理由でやめました。

 

 

 

それから、こんな極小サイズがあれば、漫画のコマにもあてがうことができます。

 

 

ハイパー国民的ポピュラーグルメ漫画、美味しんぼの山岡さんにあてがってみます。

 

 

 

これはいい。いいですね。初期山岡さんの尖った人間性をギンギンに感じる目と、「見てるぞ」のセリフが運命的な出会いを果たしたようです。

 

 

 

ちなみに現山岡さんに当ててみます。

 

 

双子の父親になった山岡さん、とても優しくなりましたね……。

 

 

 

家の中の視線だけでなく、外にも出てみることにします。

 

 

名古屋名物の手羽先でおなじみ、世界の山ちゃんのキャラクター【鳥男】にも当てます。

 

 

ピントが合っていないですが、結構アリじゃありませんか？ちなみに私は手羽先なら風来坊の方が好きです。

 

 

名古屋駅のシンボル・マネキン、ナナちゃん人形にも当てはめます！

 

 

 

ご覧いただければお分かりの通り、ナナちゃんには眼球が存在せず、アイシャドウだけなのであんまり見られてる感がありませんでした。むしろ撮影中、私がみんなに見られてました。

 

 

最後に、この方に当てていただきます。

 

 

私の母です。

 

 

 

なんだかんだでいつも、母は私の事をずっと暖かい目で見てくれています……。ありがとう。

 

 

 

……以上、全国の「見てるぞ」コレクションと見てるぞテンプレートを紹介させていただきました。

かのニーチェは、「深淵を覗くとき、深淵もまたお前を見ている」的なことを言いました。

要するに、悪いことと、チヤホヤされたいためだけに脱ぐみたいなニコ生はやめておきましょう。

 

親が見ているかもしれません。

 

 

 

以上です。

 

「ダメだよ……ニコ生で脱いだら」