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続きです。
3.少数回答、頂いた自由意見についてのアレコレ
前ページではランキングとしてよくあるクラス名の上位を紹介しましたが、せっかくの自由記入アンケートなので各種ご意見、また少数派をご紹介したいと思います。こちらも集計していてハッと気付かされたり、そういうのもあるのか!と驚いたりの内容が多数でした。
ひとつ、アンケートのコメントを引用させていただきます。
兄弟二人とも通わせていましたが、何歳児がどのクラスかわかりにくかったです。某雑誌みたいにたまご・ひよこ・こっことか成長段階に合わせたクラス名だとわかりやすく覚えやすいと思います。
私もこれと同じ事を思ったのがアンケートの出発点でした。ベネッセの雑誌のたまご→ひよこ→ニワトリはわかりやすさの最たるものですね。
で、自分の話で恐縮ですが私の子の保育園は「5歳=あおぐみ、4歳=みどりぐみ、3歳=あかぐみ…」といったわかりにくいクラス名で、いまだに自分の子が行くクラス以外の関係性が覚えられません。
■覚えやすい or 納得できるよ! な例
まずは、肯定的なご意見とともに頂いた回答例をご紹介します。こんなご意見がありました。
年齢が上がるにつれて「だんだん飛べるようになる」と説明されており分かりやすかったですし、上の組に成長するたびに誇らしいような気がしました。
なるほど、しらさぎはちょっと珍しいかも?な気がしますが、鳥の大きさや強さのようなもので一貫性を感じます。(でも2歳は??)
これは強い動物順?と回答者が仰っていました。キリンとパンダが戦ったらどっちが勝つんでしょうね。でもまあわかりやすい気がします。
こちらは動物のサイズ感から序列を付けるというわかりやすさがあります。でも0歳児は後から付け足した感もちょっとしますね。
これはかなり納得感ある気がします。マンモスの強さはよくわからなく且つ珍しいです。サイからうさぎのギャップもすごいですが。
こちらは果物シリーズ。果実の大きさ順?というご意見でしたが、値段順…? いや、ももは安くないですね。
しかしなんとなくの納得感はある気がします。
こちらは小さいクラスから花の咲く季節順とのこと。あー…! 凄い!!
下から春夏秋冬!これはわかりやすい!(子供たちがわかりやすいかは別ですが…)
覚えやすさはわかりませんが、キレイなことばばかりで良いですね。
つばき組になった時、親戚のおじさんに「つばきの花は首からポロっと落ちるんだよ!」と聞かされ泣いたことを思い出しました…
ひどい! でもこれは花の大人感?で納得感はありますね。
こちらも植物のサイズ感ではなく、なんとなくの大人感?なのかもしれません。
こちらは回答を引用します。
3年保育の幼稚園です。
年少は個性を大切に、一輪で咲く花(ゆり、ばら)
年中は集団生活の練習、群れて咲く花(さくら、すみれ)
年長はたくさんの可能性を持って小学生になってほしいとの願いでたくさん種を残す花(ひまわり、たんぽぽ)になっていると説明がありました。
説明を受けて以降は覚えやすくなりました。
確かに、園として込めた意味や思いを説明いただくと理解して覚えやすいですね!
何にしても園としてどうしてそういうクラス名にしてるのか聞いてみる、というのは有効かもしれません!
■納得いかないよ!な例
続いて、自由意見の中でちょっと納得いかない!などのご意見が見られたものから幾つかご紹介します。
良い園でしたが、クラスのネーミングについてはみんな微妙な反応でした。まず、近くに海がないので意味不明だしちょっと恥ずかしい。0歳と1歳がイマイチどちらかわかりにくい、などです。
あー、海の近い街ならわかりますが、そうでないのに海洋系はちょっと珍しいかもしれませんね。冷静に考えるとクラゲ組というのもなんか気になります。
自分が通っていた園です。私立だったためか、漢字表記でした。幼稚園児ながら、この形の字で「ちきゅう」と読むんだな…などと理解はしていましたが、当時からなぜロケット組があるのか…謎でたまりませんでした。
すべて「そら」にちなんだようなネーミングでカッコイイですね。ロケットもそう解釈すれば…いや、例えるならMAX(女性4人組アーティスト)ナナ、ミーナ、レイナ、リナのところに急にアキが入ってきた感じですね。(このたとえ通じる…?)
先に触れたように、意味を勝手に捉えるよりは園長先生に聞いてみるなどは有効な気がします。
■覚えにくそう!な例
いやー…こういう擬音?オノマトペ?系統のは実際通わせていても覚えるの厳しいかもですね。わかるっちゃわかりますが……。
個人的に、色系のクラス名は一番覚えにくいと思っています(私の子供も通っているのに)。なんとなーく警告色→安全色の傾向があるかも……? 乳幼児のほうが何かと気に懸けることが多いから?ですかね。
でも園によってバラバラなのでやっぱり脈絡が無い……!
※でも、コメントの中には「●●ぐみより××ぐみのほうが良かったと当時思っていた」というようなものも少なくありませんでした。モチーフに差が出ないという意味では色のクラス名も良いのかもしれませんね。
4、5歳と2、3歳で急に系統が変わるパターンです。合併とか新設とかの影響もありそうですね。
こちらは回答者のコメントを引用します。
クラス名とクラスカラー(体育帽や名札に使われる)のイメージが合わないことが気になっていました。ばらは赤のイメージなのですが、きくが赤なせいか、黄緑でした。きくは黄色でもいいのでは、と思うのですが、黄色はすみれが使っていました。すみれは紫では?と思うと、ふじが紫でした。押し出されまくった結果なのか、ばらが黄緑なことが子供心に気になっていました。ちなみに、ひまわりはオレンジ、ゆりは水色、さくらはピンクでした。
おお…確かに! こういう「覚えにくい」ケースも確かに有り得ますね!
■何かの影響を受けている例
こちらはカトリック系とのこと。それっぽさありますね。
こちらもキリスト教系とのことですが、かなりゴリッゴリですね。ベツレヘム組ってすごい。3歳児が自分のクラス名を言えるのか少し心配になります……。
こちらもまたキリスト教系。子供によっては「ひよこ→さくら→ガブリエル」とかめちゃめちゃ凄いギャップ出しながら上がっていくんですね。
こちらは創設者の方がディズニーの影響を受けているそうで、ランドとシーのイメージ?なのでしょうか…?
おっと……もっとストレートな例もありました!!
こちらは理事長が宝塚好きだったとのこと。(この宝塚の影響パターン、結構多かったです!)趣味丸出し!
■その他、珍しい例
その他、独断で恐縮ですが気になった回答をご紹介します。
穀物系ですね。並びは何となく納得できますが、しかし「ひえ組」って凄い……。
スイーツ系は殆ど回答に無いレアなパターンでした。でもかわいいですね。
こちらはコメントを引用させていただきます。
クッキーとドーナツが、ドーナツの方が製造工程が複雑なイメージがあるので混乱するとよく話題になります
ああーー! 製造工程の複雑さと年齢が上になるイメージという捉え方は面白い!
保育士です。虫の名前は珍しいと思います。子どもは違和感ないようですが、ざりがにだけ様子がおかしいなと思っていました。あと、名前が長くて呼びづらいところがあり、「かぶとさん」「てんとうさん」と呼ばれるときに「ざりさん」だけ明らかに可愛くないなと思いました。
引用コメントにあるようにザリガニは結構珍しいのかもしれません。ザリさん、ベテランの刑事みたい。
スケール感が急に変わるところが良いですね。うさぎ→太陽って。最終的に宇宙というのも個人的には好きです。
年少〜の組名の図形は「子どもが描けるようになる順番」(最初は簡単な丸を描けるようになり、次に四角、その次に三角)と聞いてなるほど!と思いました。0〜2歳児クラスがくだもので統一性が無いのは、保育園部門が後からできたためです。
これは結構衝撃的でしたが、理由はかなりロジカルです。子供が嬉しいかはちょっとわかりませんが珍しいですよね…?
途中からなぜABCになるのかが謎…
こちらも宗教系でしょうか。同じ年齢のクラスが複数ある場合にABCや123で分けるパターンは幾つか回答を頂いていますが、年齢でABCが変わるのはあまりありませんでした。
野菜のクラス名です。統一感はかなりありますが、そもそも野菜はアンケートの中でも珍しい回答でした! 果物はありがちなんですけどね。
星、星座モチーフは少数ですが採用している園があるようでした。こちらは星座と星の名前が混在しているパターン。
最初に言っておく! コレはかーなーりー珍しい!! こちらは星の名前で統一されていますね。
かっこいい……4歳で「ヴ」を使うとは……!
炊飯器? (回答者様本人も疑問だったそうです)
こちらはコメントを引用させていただきます。
大きい数字のクラス名によく驚かれます。しかも年中の方が番号が大きいのが覚えにくいポイントです。全部で幼稚園が6校ある大規模グループ園で、1〜49組までは他の園にあります。さすがに年少以下の子どもにとって数字は難しいため動植物の名前ですが、統一性のなさにネタが尽きて無理やりひねりだしてる感が伺えて面白いです。
この規模感、想像がつかない…。
4.おわりに
まず、改めてアンケートにご協力いただいた皆さま本当に本当にありがとうございました。
きっかけは、私自身の子供2人がそれぞれ別の保育園に通っているのですがまるで別のクラス名体系のため、「じゃあ全国的にはどうなんだろう」と気になったのが最初でした。それが多くの方が同じようなモヤモヤを持っていたということもあり、これだけのアンケート回答数になりました。
恐らくこのテーマについてこれほどのデータ量が集まった例は日本初ではないかと勝手に考えております。この結果が何か生活の役に立つことは特にありませんが、ママ友にさりげなく「知ってる?日本で一番多いクラス名って”ひよこぐみ”なんだよ!」と豆知識カマすもよし、この記事をシェアして語り合うも良し、様々にご活用いただければ嬉しいです。
結論としては、結構バラバラな園も多く、統一感や成長感を意識している園もあるが、それほど気にしている様子もなさそう、という感じでしょうか。身も蓋もないですが……。
大別するとこんな感じだったでしょうか。
これは例ですが、年齢別(学年)に数クラスあるパターンだとこういう分け方もあるように感じました。これが「縦割り」パターンだとして、次の例が「成長のイメージ化」パターンみたいなものでしょうか。
また、個性的なクラス名も沢山教えていただきました。
これは例(実在しません)ですが、バラバラのパターンの場合
・園が合併した
・預かる人数が増え、クラスを増設した
・元々3歳以上しか預からない園が時代とともに2歳以下も預かるようになった
などの後付けパターンも少なくなかったようです。
何にしても、お答えを見て行く中で気付かされたことは、「自分が通ってた保育園・幼稚園のクラス名はかなりの人が覚えている」という事実です。私も30年以上前のことですが覚えていますし、それ以上前のことでもしっかりご回答いただいたケースが少なくありませんでした。よく「三つ子の魂百まで」と言いますが、保育園・幼稚園のクラス名って一生忘れない大事な思いでのひとつなのかもしれません。更に、「○○組で嬉しかった」「●●組は地味でイヤだった」など、そのときの感情まで覚えているご意見も多かったです。
そう考えると、いま子育て世代の皆さまも、自分のお子様たちのクラス名は大事にしてあげたいですね。少なくとも私自身はそう思いました。
……そんな感じで、本アンケート結果をもって、(もしかしたら本気で調査会社とか使って行ったら正しい答えが出るのかもしれませんが)ひとまずインターネットの集合知として新たな豆知識がひとつ増えたことは間違いないと思います。これからも保育園や幼稚園に関わりを持つ機会のある方は、このアンケート結果をちょっと思い出しながらクラス名などに注目してみると面白いかもしれません。
最後に、ご協力いただいた皆さまに心より感謝いたします。
(おわり)
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<補足・アンケート概要>
【アンケート目的】
保育園、幼稚園のクラス名がどんなものがあるかを調査・集計する目的で実施した。
(回答者本人の出身園か、お子様の通う園かは問わない)
【アンケート期間】
2018年10月19日〜11月30日
【アンケート回答方法】
Googleフォームのアンケート機能を使用
(年齢別のフリー回答式)
【アンケート総回答数】
2177件 (重複回答、イタズラ等除外前)
・アンケート仕様上、1件の回答に同一年齢クラスの複数回答、あるいは無回答が有り得る
(例:5歳児クラス=さくらぐみ&ももぐみ…などのような回答ケース)
【データクレンジング方針】
・原則としてひらがなに統一し、表記が違う同一の単語は同一回答として集計
(例1:ウサギぐみ、うさぎぐみ、兎組→ すべて「うさぎ」に統一してカウント)
(例2:ちゅーりっぷ、チューリップ、ちゅうりっぷ→すべて「ちゅーりっぷ」に統一してカウント)
・「●●ぐみ」「●●組」は削除してカウントした
・アンケート総回答数と集計数が一致しないのは以下の理由
①回答者によっては同じ年齢別クラスで複数の回答がある場合があるため
②回答者によっては2歳児以下クラスが存在しない、3歳児以上クラスが存在しない、特定のクラスは覚えていないなどの場合があるため
③フリー記入回答形式のため、集計対象とできない回答が含まれる場合があるため
④その他、有効と見なせない回答については除外したため
【その他】
・本アンケート結果はハイエナズクラブ調べアンケートの集計となり、全国の保育園・幼稚園すべてを調査したものではありません。
・本アンケートでは個人情報の収集は行っておりません。アンケート内容・データは本記事発表以外の目的には使用しません。また外部への集計元データ提供等は行いません。