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②看板が崩壊していくタピオカ屋の定点観測
いつもの通勤経路にあったタピオカ屋。ゲシュタルト崩壊(意味違うけど)よろしく看板の文字がどんどん崩壊していくのが滋味深いですね風流ですねと感じたので定点観測を始めた。
以下は2019年10月14日撮影。ちょうど甚大な被害を及ぼした令和元年台風19号のすぐ後である。あの台風に耐えた状態をいつもと違いズームできるカメラで撮影した。
この状態、実は台風の前とほとんど変化が無い。つまりこのかたちで安定しているわけだ。(ネタバレになるがこの後も結果的に変化はあまりないです)
この看板、電飾が内蔵されているので一応夜光るのだが、それ以外の部分は両面テープで固定していた様子がうかがえる。
台湾の台はもはや電飾用のケーブルだけで吊られている状態。こうなってくると本当に味わい深いというか、文字が踊っていてカワイイとすら思えてくる。なのでこの後もずーっとウォッチし続けることにした。
もうほとんど変化がほぼ無いので一気にお見せします。
そして……
この日の撮影は夕方だったが、看板がネオンで光っていないことに気付いた(下の書店を見てわかるとおり、もう照明を付けるべき暗さでした)。なので、急遽実際に店まで見に行ってみることにした。
あっ! 開いてない!!!!
……死亡確認!!!(王大人)
キャンペン(ドンペン君みたいでかわいい)をやってたようなのでインスタも見てみた。
「よい年をお迎えください」ってお前がだよ!!大丈夫か!
「恋に落ちたとき ひとの体温は0.2℃上がる」って言ってるけど、体温37℃越えだと出勤するなと言われかねないご時世になってしまっている(2020年3月時点)なんて誰が想像できたでしょうか……。
とにかくこのお店も冬を越せずに潰れてしまったわけです。看板の崩壊っぷりはこれからも可能な限り観測したいと思うけど、新生活で生活圏から外れてしまうのでなかなか難しいかもしれません。とにかくお疲れさまでした。
おまけ:タピオカの嫌われっぷりコレクション
異常なブームとなった結果、反動やひずみが生まれるのも必定。
まったく意味がわからないのですが、タピオカをトイレに流す人がでたとのこと。トイレットペーパー以外=ウンコも流しちゃダメなのか? という小学生ギャグを現実が越えていく様子です。タピオカ屋は売りっぱなしで、周辺の店が迷惑するという超モメるパターンですね。
というか、消費者の立場からすると飲み終わったり飲み残した後のゴミ捨てに困るというのはあって、液体だけならともかくタピオカもどうにかしたかったのだろう。そういうときはせめて液体だけ捨てよう。
ここでタピオカを飲むな! とキレる店も。うちのすぐ目の前がポケモンGOのジムだったので、知らない奴らが家の前でタムロしてるのはそれだけで気分が悪いのは理解できる。めちゃめちゃ理解できる。ましてお店だと自分ちが儲かってるわけではないのでなおさらでしょう。
タピオカのせいで客がバチバチのバトルになる事例も。マジでなんだったんだろうタピオカブーム……。
まとめ
私たちが老人になった頃、2010年代後半の象徴アイテムとしてタピオカドリンクが「あの頃の懐かし」として出てくることでしょう。しかしそういう時代を生きた我々としてはあまりに当たり前の光景でかえって何も残っていないかもしれないのです。「あれはすごかったね〜」と後世に伝える手段のひとつとして、跡形もなく散っていくタピオカ屋たちをひとつでも多く記録に残すしか無いのです。街を歩いていて潰れたタピオカ屋があったら写真の1枚くらいは残してあげても良いかもしれません。
何が言いたいかというと、タピオカブームで調子に乗ったりょうくんグルメが、自分が人気あると勘違いして立ち上げたクラウドファンディングで大コケしたことを忘れてはいけない、ということです。
(おわり)