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ホテルのバイキング形式の食事、ここには「その人そのもの」が出ると言い切っていいでしょう。人間性、これまでの人生、成功と挫折、そして未来……。
手相など見ずとも、バイキングの皿を見ればその人となりがわかる。バイキング精神分析の第一人者を目指すべく今日も修行しております。
今回はサンプルが溜まってきたので、以下のテーマごとに「バイキングの盛り」の例をご紹介するとともに、今後また皆様のバイキング愛を表現いただければ幸いでございます。
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①わたし(筆者)の成長記録
②同世代の男性5名が同時に食事した際の比較
③皆様からの投稿
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(ちなみに第一弾の記事はこちらです)
①わたしの成長記録
僭越ながら第一弾の記事以降で記録しておいた自分自身のバイキングをご紹介したい。第一弾で言語化したことにより、前よりも合理的なチョイスをできるようになった一方、まだ未熟なところも浮かび上がっている。そういった点も含めご笑覧ください。
こちらは伊東のあるホテルに泊まったときの夕食バイキングである。2枚で1回の食事だ。
伊東ということもあり海鮮推し、もちろんそこは受け止めていくよ、という気持ちがよく出ている。普段面倒くさくて食べないカニもしっかりとチョイス。更にバイキングにもかかわらずその場で調理してくれている「リアルタイムクッキング形式」を採用してスペシャル感を出して供されるものとしてはステーキ、天ぷら、寿司があったので全てこれもチョイスした。1枚目写真左下のわけのわからない鶏肉だかのカタマリは、これは「気の迷い」です。
2枚目の写真、なぜ夜なのにお茶漬け?と思うかもしれないが、これは「鯵のまご茶漬け」というご当地名物。ご当地モノも抑えるというのはその土地への礼儀である。そして厳選したご飯の友たちに混ざるピザ。これは「気の迷い」です。
続いて朝食。
私の中で朝食バイキングでは「牛乳とオレンジジュース、ヨーグルト」を取るのはもうルールとなっている。基本的に和食好きなのでアジの干物、マグロの和え物的なやつなどを主役に据えてあとは控えめな朝食らしさを演出。ただしコーンスープ、これが私の未熟度のあらわれ。
続いてこちら。鬼怒川のあるホテルの夕食のバイキングだ。
これは全て一食の内容である。流石に異常なほど食べ過ぎたが、このホテルは大規模でバイキングがウリのところもあるのでこのくらいは普通なのである。(ふつう、お盆を手に持って料理を運ぶが、ここではワゴンを使ったくらいだ)
基本、ほぼ全ての料理を総なめにするつもりで選んでいるのでポリシーがない。選択肢が少なすぎても同じような皿になるし、逆に多すぎても同じような皿になるのかもしれない。
二日目朝
この悟りの境地はいかがだろうか。ほぼ完璧。ただ漬物系というかご飯の友系統ばかりなのが難点である。例によって牛乳とオレンジジュースである。
3日目朝
このうどん的なやつは現地の名物だった気がする。それと洋食に寄っていったのは、流石に2泊したので変化を付けるつもりでやりました。ご飯もトロロが食べたくて取った。後悔はしなかったが昼食なしで夜まで持ちました。
②同世代の男性5名が同時に食事した際の比較
バイキングのメニュー数はホテルの規模や宿泊人数によって変化する。ビジネスホテルなどでは朝食バイキングを銘打っておきながら実際はパンとご飯くらいしか選択肢が無い一本道のRPGのような有様、という例もある。
ここでは、「同じ日、同じホテルに泊まった5人」と前提条件を揃えたケースでバイキングの様子をご紹介したい。広く取ったものを募集した場合、どうしても前提条件が揃わないので厳格には比較ができないものではあるが、ここの例はまさに人間性がモロに出るサンプル、と言える。
まず、私の皿は以下である。
僭越ながらこれが私のチョイスである。全体として「和食」を軸に据えることを意識しつつ、ご飯とも合うソーセージとベーコンは許容、珍味や、ホテル付近のご当地グルメである「きりざい」という食べ物もしっかり抑えている(下段真ん中)。中段右はスイーツではなくチヂミ的な炭水化物、上段右のオニオンリングはややご飯との相性に疑問符なものの、トータルとしてはまとまっていると自負している。何より、前回と比較してついつい取ってしまう魔力を持っているフレンチトーストをバッサリと切り捨てた勇気を見て欲しい。なおこのホテルでは目玉焼きがリアルタイム調理メニューだったので、これは無難に取っておいた。
なお、いかなるメニューであってもヨーグルト、牛乳、オレンジジュースは必ず取る。これは自分の中のルーチンのようなもので、逆にひとつのブレない軸なのである。
続いて私の友人たちの皿だ。まずはA氏。
やや食べかけで恐縮だが、典型的な素人の朝食バイキングと言える。すなわち、
・ついリアルタイム調理のもの(ここでは目玉焼き)を取る
・ついフレンチトーストを取る(しかも箸で食べる)
・ついホテルの売店に土産としても売っている、ご当地の漬け物的なよくわからんやつを取る(しかも実は味や内容はご当地感があまり無い)
ただし、敢えての9分割仕切り皿でなく6分割をチョイスしているあたりは「敢えて控える」戦術が取れている証左であり、評価できると言えよう。
次にB氏。
こちらは和食が主軸なのだが、ご飯のおかずにおかゆがあるという究極超人あ〜るスタイルが際立つ。しかしこのチョイスをした者、この“先”を見据えていた。
このように、この者は必ず朝食バイキングで自分のオリジナル丼を作るのがセオリーだと語った。つまり、先ほどのおかゆはそのまま主食としておかずとともに一旦食べ、二杯目はおかずの味を見ながら材料や分量を計算し、丼を作る、というのだ。「キムタクがビストロスマップにおいて、普通に食べた後にだし汁をかけて二度美味しいとやるアレ」と同じメソッドで、おかず全体の味変(味編集、とも言ってもいい)をするのである。
しかし「今日のやつは味がボヤけてしまった」と本人も言っており、一期一会のホテルではなかなか納得いくものが作れないのが悩みらしい。それにしても、(お行儀の面では感心しないという方もいるかもだが)必ず儀式的に行う食べ方がある、というのは食事の背骨のようなものを感じてなるほどと思ったところである。
次はC氏。
単調ではあるが洋食で統一されたキレイなメニュー選定。しかしケチャップが大量、ベーコンも異常な量、と一見バカかガキの食べ物である。しかしこの者、体重0.1トン相当の大食らいなのである。
なのに逆になぜこれなのか。
答えは単純で、
「もともと3往復するつもりだから」。
キラーマシンかお前は。
しかし1ターン目は洋食、2ターン目は和食、3ターン目はそれぞれで気に入ったもののおかわり、と最初から決めている故に、各ターンごとの皿には統一性があるのだった。ある意味では美しい。
これが2ターン目(3ターン目は撮ってないです)。
そもそも3往復が私自身に無かった戦術なので、大変驚かされた。これも彼にとってもブレないポリシーである。素晴らしいと思う。
最後にD氏。
一見、理想的なホテルの朝食らしい朝食に見えなくもない。しかしよく見て欲しい。仕切りプレートの上段真ん中、パンやベーコンに挟まれたマグロのたたきの存在を。
全体としてひとつだけ異様な場違い感を出してしまっている。これこそが「人間の弱さ」を露呈させてしまう朝食バイキングの怖さである。
完全に持て余し皆から大批判を食らっている。(この後本人が美味しくいただきました)
次ページでは皆様からの投稿をご紹介したい。