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●中華アレンジ系オムライス
中華アレンジ系のオムライスは、卵が半熟だったりあんかけだったり何かしらトロトロしていることが多いです。もしくはふわふわ。それと単純にメニュー名が『オムライス』じゃなくて『〜オムライス』『オム〜』みたいな感じです。町中華とそれ以外など問わず、お店で『オムライス』と別に出されているものはこちらにまとめました。
ケチャップライスじゃなくて炒飯を卵で包んだいわゆるオム炒飯は炒飯の分類なんじゃないかとも思いましたが、結構それでオムライスと呼んでいるお店があったのでオムライスのくくりにしてしまいました。なのでご飯がケチャップライスだけじゃなくて炒飯だったり黒かったり白米だったりします。オムにかかっているものがケチャップやあんかけがだったり、何もかかっていなかったり、町中華系オムライスがお店のこだわりの違いを楽しめるメニューだとしたら、アレンジ系のオムライスはお店ごとの発想の自由さが楽しめるメニューだと思います。見つけたらぜひチャレンジしてみてほしい!
中華料理屋さんのオムライスに似た系統のメニューに天津飯がありますが、天津飯もオムライスと同じく日本で生まれたメニューだそうで、あんかけとかトロトロとかなんとなく発想が近いような感じがします。町中華系オムライスとは対照的に具沢山であることも多いです。
渋谷 中国厨房C-MEN-HAN.(チキン黒炒飯中華オムライス)
『チキン黒炒飯中華オムライス』という名前通り真っ黒の炒飯にふわふわトロトロ半熟卵が乗ってなんともフォトジェニック。黒いのは甜麺醤とかでしょうか、甘めの炒飯をふわとろの卵が包んでナイスコンビネーション。ちなみにチキンライスと書いてあったけど豚肉でした。これは町中華系オムライスでもそうなのですが、中華料理屋さんのオムライスには非常によくある現象です。宗教的に豚肉が食べられない人は気をつけましょう。898円。
渋谷 俺流餃子楼(俺流オムライス)
中華ダシとニンニクの風味がかなり効いたケチャップライス、そこに半熟の卵がドーンと乗ったやつをレンゲでワシワシかきこむスタイル。ご飯がケチャップライスというよりはケチャップ風味の炒飯みたいなノリでした。900円くらい。素材の構成的には町中華系オムライスとあんま変わらないですが、町中華っぽいお店では絶対にこういう半熟タイプのオムライスは出てこないですね。なんででしょうか?機会があればお店の人に聞いてみたいものです。
経堂 中華ショップ笑店(特製オムライス)
卵が半熟のオムライスが続きます。経堂『中華ショップ笑点』のオムライスは半熟の卵にパセリを乗っけちゃったりなんかしてなんとなくオシャレですね。『ふわふわ卵チャーハン』というメニューが別にあるので、ケチャップライスを想像していたら卵の下はチャーハンでした。違いはケチャップの有無だけなんでしょうか?どなたか検証していただけると助かります。単品で550円、半ラーメンのセットで700円。
石神井公園 玉仙楼(鉄板あつあつオムライス)
オンザ鉄板のオムライス。半熟のオムにどういうわけかケチャップとソースがめちゃくちゃかけられていて、オムの下は卵チャーハンでした。一粒だけ添えられた枝豆が微笑ましいですね。“高さ”があって結構量があります。880円。どんな味がするかというとケチャップとソースの主張がすごくて、案の定めちゃくちゃ味が濃いです笑
渋谷 香港厨房(オムレツチャーハン)
逆にものすごく薄味だったオムライス(オムレツチャーハン)です。具すらほぼなく、ふわふわの卵にうっすら中華ダシ風味のあんかけなのですがこれがまあ薄味。薄味を超えて無味!しかし驚きの低価格300円(全品300円のお店で、席料が別途300円かかります)。お茶碗一杯くらいの量なので、おかずを別に注文してライスの代用にするのとかにちょうどいいかもしれません。
吉祥寺 龍明楼(海老チリオムチャーハン)
吉祥寺『龍明楼』の夜だけのメニュー、海老チリオムチャーハンです。シンプルなチャーハンに厚めでふわふわの卵、たっぷりのチリソース、合わないわけがない!味は意外とあっさりめ。1200円とちょっとお高いですがかなりボリュームがあるので数人でシェアするのにちょうどいいと思います。
吉祥寺 一番館(イカと海老チリのオム炒飯)
同じエビチリのオムライスでも、逆にお一人様にちょうどいいサイズ感の『一番館』のイカと海老チリのオム炒飯。こちらはかなりジャンクな味わいのチリソースです。炒飯も元々お店の炒飯がジャンクな味なので相乗効果によってめちゃくちゃジャンクな味。スープ付きで600円。
蔵前 中華洋食食堂あゆた(ふわとろデミオムライス)
ふつうのオムライスもメニューにあるのですが、こちらはふわとろデミオムライス。しめじとマッシュルームのデミソースがたっぷりかかっていて一見すると完全に洋食屋さんのオムライスですが、客席から見えるキッチンでは中華鍋を振ってケチャップライスを作っているし付け合わせのスープはネギ入りの中華スープ。オムライスも全然バターの味とかしなくて中華ベースです。脳が混乱する!味はうまいです。脳が混乱していたので考える余裕がなかったのですが、ひょっとしてデミソースも中華ダシで作っていたりしたんでしょうか?サラダ付で950円。
渋谷 精陽軒(中華風オムライス)
最も具沢山だったオムライスです。具にまみれてオムライスが見えない笑 茄子とか青菜とかしいたけやら色々入った胡麻油が香るピリ辛の麻婆みたいなものがこれでもかとオムライスにかかっていて、薄焼きの卵でふつうに香ばしいパラパラ系ケチャップライスのオムライスと合わさって独特な味わいを生んでいました。豪華〜! ちび豆腐、ザーサイ、スープが付いていい感じですがお昼は出していなくて13時からのメニュー、平日のみの営業なのでタイミングが合わないと食べられません。900円。
吉祥寺 香港チャンキチャチャンテン(香港風オムライス)
藤原ヒロシ氏がお気に入りだという香港料理屋さんのオムライスです。ケチャップ無し、あんかけ無し、ニラ・ハム・小エビなどがたっぷり入った中華風味のオムレツが白米の上に乗って出てくる珍しいパターンのオムライス。オムレツが片面半熟になっていて、ご飯と絡んでうまいです。780円。
高田馬場 らーめん30(オムチャーハン(かに玉風オムライス))
こちらもケチャップ無し・あんかけ無し。濃いめに味付けされた表面こんがり&中ふんわりのかに玉風オムレツとオイリーなチャーハンの組み合わせ。そこまでカニの存在感はありませんが卵がたっぷりでボリューム満点です。高田馬場という場所柄、腹ペコ学生のごちそうメニューという感じでしょうか。900円。
上北沢 増味屋(オムチャ)
町中華の老舗『増味屋』の変化球オムライス。まさかのマヨネーズ。卵とチャーシューの入ったシンプルなチャーハンに卵とマヨネーズってよく考えたら卵+卵+卵ですね。卵の暴力や!チャーハンとオムライスを一緒に食べたことなかったですが、チャーハンの塩気がマイルドになってなおかつこってりした味になり、卵のおかげで一部だけべったりマヨネーズがつくということもなく最後までおいしく食べられます。写真だと見えにくいんですが、付け合わせのレタスにもマヨネーズが添えられています。どんだけマヨネーズ好きなんだ。850円。
恵比寿 ラーメン隊(オムチャーハン)
個人的に完全にイチ押しのオムチャーハンです。チャーシュー、ネギ、刻んだナルトがたっぷり入った素朴な味のチャーハンに半熟フワフワの卵とたっぷりのトマトソース(たぶんふつうのケチャップではないと思います)が最高!付け合わせのスープに胡麻油と塩昆布で一味足している仕事の細かさもナイス。めちゃくちゃ量があるのでお腹をすかせて行きましょう。850円。
以上、中華料理屋さんのオムライスでした。いかがでしたでしょうか。
ちなみに食べるたびに#中華料理屋オムライスというハッシュタグを付けてツイートして記録していたのですが、悲しいことに2018年11月現在1人にしかハッシュタグを使ってもらえませんでした。もしこれを読んで興味を持って頂けたら、ぜひ中華料理屋さんでオムライスを注文して#中華料理屋オムライスのハッシュタグを付けてツイートしてください。まだ見ぬ中華料理屋さんのオムライスを楽しみにしております。よろしくおねがいします。