【杉並区高円寺】家庭料理 ふるさと

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zukkini
ぼくはワンマン、まわりはイエスマン、ペットフードはドギーマンという感じで、我欲にまみれてダメになっていく組織を体現したいと思っております。

GWも後半戦に突入。

ありきたりな観光地ではもはや満足できないハイエナズクラブ読者諸君に、今からでもまだ間に合う都内の行楽地を紹介したいと思う。

場所は新宿から7分、絶好のアクセスで人気のスポット、杉並区高円寺。

時間もないのでさっそく紹介したい。

【「ふるさと」との遭遇】

ふるさとは高円寺駅南口から徒歩3分ほどの閑静な住宅街の中に突如として現れる。(高円寺の名店、アドリアの近くだ)

元々は都内最安「250円親子丼」の取材をしようと近寄ったのがこの界隈なのだが、目の前に出てきたこの廃墟系飲み屋を見て「これだ」と、そう思った次第である。

写真をみる限り、「本当にやっているのか」という疑問はごもっとも。

かつて二度、アクセスを試みたが一度目は店内真っ暗で無人、二度目は中に人が寝ていて「ここはただの家だ」と断念したのである。

酒の力というのは頼もしいもの。

ある夜、当サイトメンバー数名と、まさに酔った勢いで突撃したところ、なんと「やっていた」のである。

やっていた、というと実は語弊があり、そのとき店主の女性は完全に布団にくるまり横になっていたのだが、「やってますか」の問いにムクっと起きて「やるよ!」と言うので入ったワケ。

完全に廃墟だと思っていたお店で飲む酒は格別で、その日は6人でビール2本とお通しのレーズンパンを食べ、なぜか一人1000円も取られたけど凄く楽しかった。

【「ふるさと」の魅力】

それから1ヶ月後である。

GWの前半やることもなく、唯一書いた記事を「反応がなかった」という理由で削除した当サイトメンバー・イシイ君と二人で、昼間からふるさとに再訪問することにした。

この日ふるさとは入り口が開いており、また外に新鮮なタケノコが置いてあることから、どうやら人が居そう。

案の定中には店主であるお母さんが近所の方と雑談に興じておられた。

「この前の者です」と言うと簡単に通じたのは、なんと前回の我々以降、誰も客が来ていないからなのである。

こうしてあれから1ヶ月経ったが、我々の再訪問を凄く喜んでくれた。

これがふるさとの内部。なにやら色々と漬けられている。

土器の発掘現場ではない。飲み屋のカウンターである。

確かにこれは、ふるさとを思わせるアットホームな雰囲気。落ち着いてしょうがない。

最大人数は?と聞くと「片付ければ15人」とのこと。

一人2500円もあれば飲み物と食べ物が出てきて時間無制限でOK。素晴らしい話だ。

近日中にこちらで飲み会をやりたいと考えているのでそれまでに是非とも片付けてもらいたいものである。

「眠くなったら寝てもいいよ」

という寝具の揃った座敷席も完備。ペ・ヨンジュンの遺影もまぶしい。

朝4時からの営業時間だが、夜は柔軟に対応していただけるようで、「寝ていってもよい」とのこと。

広いテーブルで輪になって飲める素晴らしさ。

この「宅飲み感」は他の店では到底出すことは出来ないだろう。

画面の半分は死んでいるが、テレビを観ながら飲むことも出来る。

調味料で隠れているが、テーブルの真ん中にはコンロがあり、鍋をすることも出来る。

名物料理は牛スジ煮込みとか。冬を想像すると最高である。

目の前で延々とネギを20本ぐらい刻み続けるお母さん。

「もうこないかと思ったから良かった」と何度も言ってくれた。

最近お客も遠のき、目下常連大募集とのことなので、今回紹介させてもらうことに。

こちらがふるさとの料金体系だ。(光っててすいません)

セット料金1,000円は必須で、これには料理2、3品と、氷やウーロン茶といった焼酎セットがついてくる。

焼酎を入れたほうがどうやらお得なようだ。

ちなみに「持ち込みは自由」らしい。セット料金さえ払えばなんでもOKなのだ。

ジャージャー麺を振舞ってくれた。これは割と美味かった。

そしてトースト。当然、気まぐれに出てくるトーストもセット料金に含まれているのである。

パンが良く出てくる店で、初めて行ったときはお通しがレーズンパン、今回はジャージャー麺のあとにトースト。悪くない。

ひとしきり話すと、 「あとは勝手に飲んでて」と言うお母さん。

ビールはそこ、お湯はここ、栓抜きはそこなど、この店の秘密の全てを伝えると「休憩」と称して我々を残し去って行った。

石井君と二人、静かに酒を飲む。

「高円寺グループの石井」という名前で常連登録された瞬間。予め連絡しておくと食べ物を作ってくれるそう。

「暗くて誰も店に居ないときは、勝手に入ってきていいから、そこの内線で電話して呼んで」と言われている。大丈夫か。

もはやこれはオトナの秘密基地である。どうだい、最高じゃないか。

*****

いかがだっただろうか。

ご覧の通り、東京都心にもまだまだ開拓されていない素晴らしいお店が沢山ある。

朝から飲める店として使ってもよし、終電を逃したときに逃げ込むもよし、とにかく使い勝手は最強。

高円寺の「ふるさと」、是非ともトライしてもらいたい名店である。

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