【足立区・小菅】リカー&フーズ 松田酒店

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zukkini
ぼくはワンマン、まわりはイエスマン、ペットフードはドギーマンという感じで、我欲にまみれてダメになっていく組織を体現したいと思っております。

東京都足立区にある小菅駅といえば東京拘置所のある駅である。他にこの地名を聞いてピンとくるのは小菅ジャンクションぐらい。

隣接する北千住、綾瀬と比べるとその何もなさは際立っており、まさに東京拘置所のためにある駅といったたたずまいである。

※駅風景はコチラを参照ください。

先日、ハイエナズクラブへの執筆オファーを頑なに断り続けるテキスト・ブログ界のカリスマ、肉欲くんと拘置所目当てにこの地を訪れたわけだが、駅前の東武スーパー以外全く何も無い(飲食店のたぐいは軒並み定休日)この界隈において唯一発見できたまともなドリンクスポットを本日はご紹介したい。

東京拘置所は大人のたしなみ。拘置所食わぬは男の恥。ハイエナズクラブを読む暇があれば是非とも一度は足を運んでみてください。

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【リカー&フーズ 松田酒店】

松田酒店は、その名の通り酒屋だが、すぐ近くにある荒川土手でスポーツを楽しむ人々向けに駐車場を貸しているお店でもある。

駐車場の客が一日の大半のようで、入店するや、おばあちゃん、おじいちゃん、息子、それぞれに「くるま?」「駐車場?」とたずねられてとてもウザいので気をつけよう。

しつこいくらいにプッシュしてくるそんな駐車場経営と並び、もうひとつの顔が、この様なイートイン・スペース。

酒屋で買った酒・つまみをその場で味わう、「角打ち」と呼ばれるスタイルと言っても良いだろう。

酒は充分、熱燗のコーナーだって完備されている。

おばあちゃんに「東京拘置所に納めてるんですか?」「この辺はお店は無いのですか?」など、幾つか問いを投げかけたが、おばあちゃんブラックボックスの中で質問は捻じ曲げられ、出てくるアンサーは常に「足が痛くてねえ・・・」となる。難しい質問、余計な詮索はここ小菅では極力控えよう。

カワイイは作れるし、年代モノのワインも作れる。

勇気があればこのワインにトライするのもありかもしれない。

「自分が欲しいと思ったものだけを置いてますね(笑)」と言ってのける、イカしたセレクトショップのようなセルフィッシュな品揃えが自慢だ。

保冷器の中には缶詰、調味料、段ボール、割り箸など、冷やす必要の無いものが大半だったが、店主のコダワリは充分感じ取れる。

このように「置きたい物を置く」、また「使いたいポン酢は使う」など、自由奔放に、客に媚びないスタイルが松田酒店のウリ。

通常、コンビニやスーパーでは、レジの近くには「ついで買い」してしまうものを置くのがセオリー。

ここ松田商店ではどうだろう。我々が買うと期待されているのは使いかけのガムテープである。

土日にこの界隈を散策してもほとんど店が開いていない惨状もあり、こうして朝から駐車場と連動してオープンしているこの店はやはり小菅で最も頼りになる飲み屋といわざるを得ない。

ビールと缶詰をチョイス。

奥から「チン!」とレンジの音がするのでレンジは間違いなくあるが、買った缶詰は決して温めてくれないのでご注意。

あまり会話が成立しないケースが多いが、おばあちゃんはとても人懐っこく、凄く愛嬌がある。「あたしは撮らないで」ということだったので控えるが、肌はスベスベ。

飲みながら色々と質問をしていると、望みの回答はくれなかったが、代わりにお菓子を沢山くれた。

いかがだっただろうか。先入観もあり、妙に殺伐とした雰囲気を感じてしまった小菅界隈においてホッと一息つけるこの松田酒店。

お友達が、ご家族が、信じる宗教のトップが止むを得ない事情でインザ・コーチショし、あなたが面会せざるを得ない時がきたとしたら・・・・・・、そしたらここで温かいワンカップでもキめて行くのはいかがだろうか。

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