たばね
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みなさんは「○○肌」と聞いてどのような語を思いつきますか?
素肌、美肌、職人肌…肌そのものの質を表すものから、人の性格を表すものまで色々と幅広くありますね。
今回は前者の「質」を表す語について、無限の可能性と化粧品メーカーの努力を見たので報告いたします。
それはたまたま化粧品売り場の横を通り過ぎた時のこと。
初恋肌!?
写真を撮り忘れてしまったためにイラストになってしまったのですが、この時の衝撃は凄まじいものでした。
美肌、ツヤ肌までならわかるが初恋肌って飛躍しすぎでは?初恋の乙女のようなピュアで健康的な肌という訳で合っているのでしょうか。
具体性が一切ない、しかしどこか魅力的に思わせてしまう、想像力を膨らませてしまう何かがこの言葉にはあり、ずっと心の奥に残っていました。
そこで化粧品コーナーのポップに注目してみると…。
うお〜〜!!
肌造語のオンパレードだ!!
気になったものをピックアップしていきましょう。
透明肌
透明ツヤ肌
濡れツヤ肌
この辺りはまだ想像がつきますね。
ただのツヤ肌ではなく、頭に「透明」か「濡れ」かがつくかどうかでニュアンスが変わってくるような気がします。
クリア肌/シルク肌
カタカナ肌バージョン。
なんとなくですが、価格帯の低いメーカー(いわゆるプチプライス)の製品のポップはカタカナが多いように感じます。
中高生などのヤング世代にはカタカナが効くとか…!?
「ふんわり」「さらさら」などの擬音の後押しもあり、違いがわかりやすいですね。
レア肌
チーズケーキみたいでおいしそう。
ケーキなどのスイーツを想起させるような単語も多いような気がします。
スポットライト肌/ベルベット肌
いやベルベット(ステージにある赤い幕みたいな素材)ってケバケバしてないか…?
凝った例えをしようとしすぎて逆にイメージしづらくなっちゃう事、ありますよね。
美人肌/女優肌
急に雑。
美人にも女優にも色々なタイプがいるのに!
でも美人になれるならなんでもいいじゃんという気迫も感じる。正論。
ここからは冒頭で心を奪って行った衝撃のキャッチコピー「初恋肌」を生み出したメーカー「ミシャ」のクッションファンデシリーズ。
この製品の肌の表現はすごい。
水光肌!!全てが造語!
おそらく濡れツヤと同じ意味なのでしょうが、全く見ない単語なだけにインパクトもあります。
密質肌!
なるほどきめ細やかな肌という意味か。
密質という絶妙に「無い単語」を選んでくるところがすごい。
フォントのおかげで紛れていますが、単語だけみるとコンクリート感がありますね。
舞白肌
こちらは今年の初頭に販売していたらしい限定商品。不二家のミルキーとコラボしていたようです。
ただの白肌ではなく、「舞」という一文字を足すだけで雪や羽のようなふんわりとしたイメージを表現できています。アッパレ!
でもミルキーって「舞白」じゃなくない?ネチネチしてない?
ミシャの過去の限定商品には星屑肌なんてものもあったようです。もうなんでもいいんじゃねえか。
出世肌!!!
こちらは株式会社ブラシナが発売している男性向け化粧品のポップです。
飛躍がすごい!!もはや質とか関係ない!!!
男性向けは「肌がどう見えるか」のその先を行っていました。どうやったら思いつくんだ。
化粧品は使い心地や仕上がりがその場で分かりづらいぶん、言葉表現で商品アピールをしているのかもしれません。消費者に想像させたもん勝ちという世界なのでしょうか。
ファッション誌も造語に溢れているとどこかで聞きました。商品自体の魅力を伝えるだけではなく、「身につけて自らがどんな雰囲気になれるのか」をフンワリとした造語に込めているように感じます。
やっぱり化粧品などの自分を装飾するような商品の宣伝には繊細で表現豊かで想像力を掻き立てる言葉が好まれ…
海外で人気!
いや雑すぎかよ。
-おしまい-