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インターネットに現存するアングラサイトの中でも割と大衆に迎合していてとても読みやすいことで有名なハイエナズクラブをお楽しみの皆様こんにちは。
踏み逃げ禁止、素通りは死刑!がモットーの、ハイエナズクラブ不定期更新の時間です。
今日は街中に存在するフォントに注目した記事のご紹介。
重箱の隅をつつくことが大好きな、性根の歪んだハイエナズクラブ読者の皆様のことですから、街を10分でも歩いてみれば、遭遇するフォントひとつひとつが気になって仕方ないことと思います。
最近フォントで有名なものといえば、創英角ポップ体でしょうか。
前々からサヨクフォントなどと失礼なネーミングが付けられていたりしていましたが(僕以外使っている人を知りませんが)、最近ではすべてをブチ壊しにするフォントとして様々なところでネタにされてつつあります。
まあ、ここまで分かりやすくないまでもちょっと違和感あるなあという程度に、フォントのチョイスでモヤっとした気持ちになったことありますよね?
例えばコチラ、のれんに書かれたシブめの長寿庵と比べたときに、この「ちょうじゅあん」のフォントチョイスはどうでしょう。なんだかすかいらーくに通じる軽さがないでしょうか。
こんな風に、業種や店名、我々が抱いているパブリックイメージなどと微妙に離れた、ちょっと違和感を生むようなフォントに出くわすことがあるのですが、今回はそういう物件の中から近年ジワジワと注目度が増している新興勢力、「ホラーフォント」について取り上げてみたいと思います。
ホラーフォントとは
一口にホラーフォントと言っても、ホラー多様化の時代ではその恐怖の表現も様々。
国産、海外産含めると実に色んなホラーの表現があることが分かります。
当サイトのメンバーに「ホラーフォント持ってない?」と軽い気持ちで言ってみたところ、すぐに色んなホラーフォントが集まりました。
各自のホラー観は様々ながら、確かにホラーだなあと思わせるものばかり。
まずコチラ、店主は味のある風合いにしたかったのかもしれませんが、野獣にズタズタに殺された系のホラーな感じがします。なかなか難しいものです。
こちらのコーポすずきのひょろりとした弱々しい文字。日本のお化け系ホラーフォントと言ったところでしょうか。
ホラーの解釈も様々ですが、建造物の顔である建物名のフォントになぜこうも不気味で覇気が無いものを選んだか、そのセンスに注目が集まります。
ビューティーサロンのカオー。一目見て分かるほどの清々しいホラーフォント。
「ガオー」に空目した人も多いほどの見事な楳図かずを風フォントであることも見逃せません。グワシ↓
この様に、ホラーも様々であることを確認した上で、今回あえて「ホラーフォント」として取り上げたいのが「古印体」というフォント。
この名前を聞いてもピンと来ない方も居るかと思いますが、
これでお分かりでしょうか。
妙に古めかしさを強調したあのフォントと言われればすぐに分かるでしょう。
これが古印体、今日ホラーフォントとして紹介したいフォントです。
古印体と呼ばれるフォントについて
元々は奈良時代の寺社印を起源とした印章用のフォントらしいのですが、いつからホラー扱いされているからは不明です。
ただ、漫画のセリフで古印体があてがわれるキャラが軒並み敵キャラ(ないしは老人、ゾンビなど)であることが大いに関係している気もします。
文字の見た目から、声がしゃがれた不気味な雰囲気をかもし出す効果があると考えられているからかもしれませんが、先にそういうイメージが出来上がっていたからセリフのフォントに使われたのかもしれないし、この辺に詳しい方がいれば教えてほしいものです。
今現在、街中においてこの古印体がすんなり受け入れられるジャンルが幾つかあります。
そのひとつが中華料理店だと思います。
中国4000年!みたいな、歴史ある感じを連想させるフォントだから我々も違和感無く受け入れるのかもしれません。
中華料理店と古印体の組み合わせは珍しくなく、我々もシチュエーションとしてすっかり見慣れているからかここでは違和感はそう無いかと思います。
ではこれはどうでしょうか。
「高原 牛乳ドーナツ(ドヨ〜〜ン・・・)」
「高原」ときたらもっと爽やかなで生き生きした感じだと思いますし、「牛乳」ときたら、フレッシュな感じを期待しますよね!
何より「ドーナツ」ってもっと楽しい感じで食べたいものですが・・・、しかし選ばれたのは無念のホラーフォント。
こんな感じでなぜそこにホラーフォントを・・・・!というケースを幾つか紹介していきたいと思います。
「昔ながらの納豆屋さん↓(ドヨヨ〜〜ン・・・・)」
昔ながらとかいって、100年前からずっと同じ店主が店頭に立ち続けるお店じゃないのでしょうか。
店主がゾンビとは、昔ながらにもほどがあります。
「サービスランチ↓(ショボ〜〜ン・・・)」
こちらは先ほど「違和感なし」と評した中華料理屋シーンにて採取されたホラーフォントですが、なんていうか「サービス」って書かれてるものにこうも覇気が無いとサーブしすぎてめちゃくちゃ赤字でやってもらってるんじゃないかとか、そいういう気持ちになりませんか・・・!
サービスランチみたいなポジティブな文言は元気いっぱいの創英角でお願いします!
「森の家↓(キャーーーー)」
もはやヘンデルとグレーテルしか想像が出来ません。森の家。事件のにおいがしてきた。
「階段降りてすぐ↓(ヘッヘッヘ・・・)」
罠かな?と思いますよね。
言うとおりに階段下りたら、落とし穴があって、尖ったトゲトゲがあって、そこに刺さったまま苦しみながら死ぬんじゃないかな、と思いますよね??
写真には収め損ねましたが、似たようなケースで、昔地元のガソリンスタンドで「ガソリンが安い!」という文言を何故かホラーフォントで書いていて≪不正ガソリンでは・・・≫と疑ったものです。
こんな風に、ホラーフォントにすることで相手に妙な不信感を与えることもあるのです。
「SHIGA↓(オーマイガーーーーー!)」
英語ときたからオーマイガーしか思いつかない自分の語彙力の方が恐ろしいですが、この様にホラーフォントの適用範囲はアルファベットにも及びます。
ホラーフォントイズ、クレイジー!サボテンイズ、グッド。シガイズ、ネクストトゥー、キョウト↓
あっという間に本日最後のホラーフォントとなりました。最後はまあ、こちらですけど、これなんか説明不要でしょ!
おつかれさま・・・です、の意味深な感じ、この店に入ると多分殺されますよ。
何でわざわざ意味深な感じの表現を用いたのか理解に苦しみますが、まあそれはさておき、この店に入ると多分殺されます。
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いかがだったでしょうか。フォントひとつとっても素晴らしい世界が広がっています。
まだまだ街には常人にはなかなか理解しづらい色んな風景があふれていますが、ハイエナズクラブではこの様なホラーフォントが使われているシーンを大募集いたします。
ホラーでなくても、「おやっ!」と思った不審なフォントはすぐにハイエナズクラブに通報しましょう!
新しいフォントジャンルを作るのはアナタだ!