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最近、『進撃の巨人』流行ってますね。ぼくも好きです。
漫画版でもアニメ版でも、やはりサクサクと仲間や人々が巨人に殺されていく描写は怖い物見たさ的な魅惑があります。
ところで、見てて思ったのですが、巨人は人を美味しそう(?)に食べますよね。どうですか、巨人になって人をかじってみたくなりませんか?なるでしょう?なったんです!
といっても、食人は色々問題だし、そもそも食人がやりたいのではなく巨人の気分になりたいのです。
で、色々調べたのですが、どうやら人間型のお菓子というのはジンジャーブレッドマンクッキーのようなカワイイものはあれど、なるべくリアルに作られたものは無いようでした。たぶん、素材はグミとか近いんだろうなあ、なんて思いました。まあ人間食べたことないからわからないけど……。
んー、よし、無いならつくろう!!
進撃の巨人グミ!
というわけで、クソめんどくさいけど作ってみることにしました。ニコニコ動画方面の方、とりあえず試作したのでこれをベースに今後もっとブラッシュアップしてみてください!
◆コンセプト
・『進撃の巨人』の知性のない巨人の気分を味わう!
・作った人間は、あくまでも「食べられる」こと、そして「食感」にこだわる! (コスプレやリアルさ追求だけならフィギュア改造とかのほうが良いでしょうね)
・多分、よりウデのある人がもっと美味く/巧くやってくれるので試作ということにする (言い訳)
では早速作業を進めていきます。
◆作業① 型作り
手作りグミはクックパッドなんかにも載っていて割とお手軽な手作りスイーツのようです。でも、当たり前ですが人間型なんて誰も作ってません。
当然、人間の型なんてものも市販されていません。まずはここから作るしかないのか……めんどくせえ…。
●準備
用意したものは写真のとおりです。基本的に立体造形などを解説されてるサイトを参考にさせていただきました。
・型どり用シリコン (ちゃんと、食品に使っても大丈夫なやつです。普通のシリコンはやめましょう)
・粘土 (ほいく粘土。食べちゃヤバいけど、よく洗います)
・型どりブロック (専用じゃなくてもダイヤブロックなどでもOK)
・型どり用フィギュア (食べるほうが15m級巨人を想定し、10cmほどのフィギュアを買いました)
その他、シリコンまぜまぜ用のカップ、計量器、粘土ベラ、使い捨てスプーンなどこまごましたものが必要です。
●型を取る
フィギュアの型をとるため、まずはお風呂を作ります。ブロックをフィギュアがスッポリ入るサイズに組み立てます。ちなみにこのフィギュアはAmazonで安かったリボルテックのアイマスのやつでした。服をひっぺがしています。
粘土なんて触るの20年ぶり以上な気がする…。こんなニオイだったんだな、こんなベトつくんだったな、といちいち感動です。
粘土を敷き詰め、フィギュアをグイッと押し込んで寝かせます。半身の型を取るわけです。あと穴をぽつぽつ開けているのはダボ穴といって先々の型合わせに便利なのだそうです。先人の知恵カッチョイイ。
この食用にOKなシリコンは2つの溶剤を1:1で混ぜ合わせるそうです。もちろん製品によって異なると思いますのでお気を付け下さい。
ネトーっとフィギュア風呂にかけていきます。こんなAVどっかで見たな…とヘンな気分になりつつバンバン投入。
500mlの溶剤でちょうど良かったです。どっぷりと漬かったので、あとは固まるまで待ち。ここでは混ぜるのがヘタだったせいか、完全に固まらずベタベタしたりする部分が出てしまいました。
大体半日もあれば固まるようですが、忙しくて数日放置。
はい、一応固まってます。
裏側の粘土からなんか水分(アブラ?)でてますね…。ちゃんと新聞やダンボールで養生すべきですね。
で、このブロックの粘土側の面から剥がしていきます。
粘土が取れそうなところまでブロックを除去し、粘土も剥がします。フィギュアと固まったシリコンがお目見え。
溶剤の混ぜ方の悪さか、ちょっとベタつくんですが、しっかり固まってます。本当は土台の粘土をもっとキレイに平らにすると良いみたいですが、ヘタですね…。粘土も残るので、ヘラや爪楊枝などなどで可能な限り除去します。
ここで剥離剤というものを塗布する必要があるのですが、食用でそういうものとして代用するのはこのリップクリームらしいです。こいつをまんべんなく塗ります。
こんなAVもあったような…という気分になりつつヌリヌリ。もちろんシリコンにもたっぷり塗ります。これの塗りが悪いと、型が剥がれなくなる可能性もあるとのことです。
そしてまたブロックでお風呂を作り、そこにシリコンを流し込みます。これも500ml使用しました。
まためんどくさくて数日放置したあと、です。こちらはしっかりとベタつきもなく固まりました。
今度はすべてのブロックを除去します。おお、しっかり固まってる!
でました。シリコンの塊。中にうっすらと人型が見えます。
前半と後半の境目からベリベリと半分に割ります。緊張の一瞬…!
一応なんとかできました!!!
前のほうの型は、ちゃんとフィギュアの顔まで再現できてるんですね。結構すごい。
はい、ここまででやっと型が完成しました。なんだかんだサボりつつ進めたので1週間くらいかかりました。(実際の工数は数時間程度)
◆作業② グミ作り
では次に、グミを作ります。型は先に作成した人型を用いるだけで、あとはいわゆる手作りグミと同じです。
●準備
・ゼラチン (ゼリー用でももちろんOK。つかゼラチンの分量でゼリーがグミになるそうで…しらんかった)
・はちみつ (甘さを入れるため。砂糖や水飴でもいいそうです)
・りんごジュース
・カルピス原液
・チョコシロップ
は、色を出したいためそれっぽい色のものということでチョイスしました。目的等で色々選ぶと楽しそうですね。
●グミ作り
今回はそれぞれのタネを50mlずつ作成しました。ゼラチンの分量はそれぞれ15gずつ投入。
一度、耐熱容器にタネの液体を入れレンジでホカホカにし、そこにゼラチンをぶっ込みます。マゼマゼしているとだんだん粘度がでてくるのです。
で、こんな感じに投入。色の境目は時間差を取ると先に固まったものと混ざらずに色分けができます。このカラーリングでもう『進撃の巨人』の兵士っぽく見えてきますね!
ちょっと固まったところでふたつの型を合わせてドッキング。ちょっと重しをのせつつ冷蔵庫で冷やします。
1時間もあれば固まりますが、またサボって翌日…
できました!目の部分だけ先にチョコを入れておきましたが、なんかアンドロイドっぽくなっちゃいましたね。
ただ念のため、具体的にどのキャラを作るとかそういうことは目標にしていませんので、モブの一般兵とお考え下さい。今後よりテクのある匠にそのへんは委ねます…。
オナゴっぽい素体なので、ちょっとエロいっす。よく見ると荒いんですが、でもこれちゃんと食べられます。
あとは雰囲気出したいので、オマケとして…
タニタのおやつと、
芋けんぴ!芋けんぴは危険な食べ物として有名です。これは巨人の脅威!
この鋭さでやられかけた人も多いのでは? というわけで…
芋けんぴが超硬質ブレード、タニタのおやつを立体起動装置(のブレード入れ)に見立てました。何度も言いますが全部食べられる前提なので…クオリティヒクスですよ!でもマジで芋けんぴには気をつけて!
さらにこれを使って……
ワイヤーも再現します。まあ、だからなんだというところなんですが……。
ちなみに素体の華奢っぷりとグミの材質のせいで自立はできません(笑)。背骨を入れるとか、もっと骨太の素体を使えばそのへんも可能な予感はしました。
動画ではこんな感じのプルプル感です。
◆作業③ 食らう!
さていよいよ本番です。人類を食らいましょう。
巨人だ〜〜〜巨人が壁の中に来た〜!!! ヒ〜〜〜〜〜!!!
※ちなみに着ているシャツは「オモシロ筋肉Tシャツ」です。
あっ!!! 捕まった!!!!
ヒ、ヒ〜〜〜〜〜!!!!!
別アングルからも
ギョ、ギョエ〜〜〜〜〜〜〜!!!
どうですか。これは…かなり巨人気分出ますよ!!スゲー頭悪くなった感じがします!
動画だとこんな感じ。
ちなみに肝心のお味ですが…
・りんごジュースは殆ど味なし。もっと甘さとか足さないとだめ。
・カルピス原液はなかなか良い。もうちょっと味をととのえたら普通に美味しい。
・チョコシロップは元がドロドロしてたのでゼラチンを減らしすぎてしまったせいで固まりにくかった。味はもうチョコ。
※もちろん全てスタッフが美味しくいただきました。
いかがでしたでしょうか?
こんな感じで、人型のグミをモリモリ食べながら読む『進撃の巨人』もまた格別に面白いということがわかりました。
行楽、コミケ、ウォール・ローゼ進行のオヤツに進撃の巨人グミ、ややウケすること請け合いです。
商品化考えてるメーカーの方、アレ(親指と人差し指をくっつけた仕草で)のご相談はハイエナズクラブまで!