【レポート】手作りのムーミン谷へ行ったら奇跡的な何も無さだった

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かとみ
千葉で素朴に暮らしています。一番好きなお菓子はふんわり名人きなこ餅です。

誰もが知っているおなじみのキャラクター、ムーミン。

ムーミンはフィンランドのどこかにあるムーミン谷に住んでいると言われています。

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美しい自然に囲まれたのどかで平和なムーミン谷。一度は足を踏み入れてみたい夢の世界です。

そんな憧れてやまないムーミン谷ですが、実はムーミン谷が日本にも存在しているのはご存知でしょうか?

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あけぼのこどもの森公園。埼玉県飯能市にあるそうです。

ムーミン童話の世界をモチーフにした公園とのことで、写真を見る度に本場フィンランドのような美しい景観にため息が出てしまいます。

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(ムーミン公式サイトより引用)

こちらの公園、2019年春にはムーミンのテーマパークが追加オープンとなり、さらに本格的なムーミン谷に進化するようです。完成したら絶対に遊びに行きたい…!

そんな益々の発展に期待が寄せられる埼玉県のムーミン谷ですが、それを踏まえた上で、私は声を大にしてお伝えしたいことがあります。

みなさん!千葉県にもムーミン谷ありますよ!

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ただ埼玉県のものに比べると悲しいほど知名度が低く、1時間に1本しかない電車で行くような田舎の奥地で息を潜めている、というムーミン谷です。

しかし個人的には、控え目ながら独特な雰囲気がお気に入りで、今まで3回ほど遊びに行きました。私はムーミン谷へ行く度に思います。もっと大勢の人にこの魅力を知ってほしい!と。

ということで、今回は人知れずひっそりと存在する千葉県のムーミン谷をご紹介させていただきます。

よろしくお願いします。

ムーミン列車に乗って行こう

千葉県のムーミン谷は、房総半島の南東の辺り、JR大原駅からローカル線いすみ鉄道へ乗り継いだ先に存在しています。

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案内してくれるのは、1両編成のコンパクトなムーミン列車。ボディにはムーミン一家のイラストがあしらわれ、キュンとくる仕様となっております。

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ヘッドマークにムーミンが付いていました。列車によってキャラクターが変わり、全部で7種類とのことです。ムーミンったらしっかりコレクター心をくすぐってきます。

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車内の窓にもムーミン一家。良いですねぇ。ムーミン谷への期待が高まりますね。

ムーミン列車に乗り込み、大原駅を出発してしばらくすると、車掌さんよりアナウンスが入ります。

「間もなくムーミン一家の横を通過しますので、窓の右側をご覧ください。」

ぜひ窓の外へ注目してみてください。

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ん?あ!いた!なんか…いた!

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池のほとりでキャンプ中のムーミン一家。

「確かに何かいた」くらいの一瞬の出来事ですので、どうぞお見逃しのないよう。

地味ながらにくい演出にグッとくること間違いなしです。

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道中も楽しいムーミン列車。緑をかき分けていく線路に吸い込まれそうです。

車窓の景色に夢中になっていると、あっという間にムーミン谷に到着!

広場のムーミンと隠れんぼ

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舞台となるのは「風そよぐ谷 国吉駅」。

「風そよぐ谷」の部分は2010年にネーミングライツ(命名権)で決まったナイスな愛称です。

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列車から降りてからまず足を運んで頂きたいのは、ホームから線路を渡って目の前にある「風そよぐひろば」です。

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とにかく広い。というかどこまで広場?境界線も見当たりません。ラフすぎて広場というか平野です。

さて、こちらの広場ではムーミンが隠れんぼしているので、さっそく探しに行きましょう。

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いた!ムーミンだ!

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「うお…!」と小さく声を上げてしまったファーストコンタクト。

これはムーミンなのか。カバ和尚さんの彫ったお地蔵様じゃないのか。

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斜めのアングルから見たら、ちゃんとムーミンだったので大丈夫でした。お地蔵様じゃなかったです。

まだまだ隠れているはずなので、引き続き探しましょう。

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いた、2匹目のムーミン!

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迫力すごい。正面からの圧が。迫りくる感じが。

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ちなみにこちらは都内で見かけたムーミンの正面立ち姿です。

上品で良いですが、千葉のムーミンと比べると野性味が少ないですね。圧も足りないし。

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圧のあるムーミンは斜め上から見ると、意外と平たいお顔でした。ちょっと腰かけてみたい位、平たい。

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茂みの影に隠れていたのはムーミンパパです。

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パパのクオリティ素晴らしくないですか。完璧な丸み。木材でこの曲線を出すのはなかなか難しそうです。

最後に見つけたはこちらのムーミン。

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肉付きがリアルだ…!

深めのコマネチラインとムーミンの相性、意外としっくりきています。

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横から見ると、とても樽っぽい。

ご覧いただいたワイルドなムーミン達は、全て地域の人たちによる作品です。

どれも唯一無二の存在感で圧倒されっぱなしでした。

ムーミン公式なのにオリジナル要素がすごい、こちらのムーミン谷では不思議な奇跡が起こっているのです。

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広場にはムーミンのオブジェの他に、ドラム缶の灯台(ムーミン一家が一時期暮らしていた灯台のようです)、手作りの池 、木材のテーブルセットなどがありました。

平野並みの敷地にポツリポツリと配置されているので、距離感が分からなくなって、灯台に向かって歩いてるのに全然着かない!という不思議な現象が起こったりします。

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ベンチに腰かけて広場を眺めました。

何もない。でも何もなさが良い。フィンランドにあるムーミン達の住まいも、きっと静かで何もない場所に違いありません。

是非この本格的な「何もなさ」を全身で体感していただければと思います。

まだまだ見つかる色んなムーミン!次ページへ

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