【レポート】三越と私の深い溝を埋めたい

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かとみ
千葉で素朴に暮らしています。一番好きなお菓子はふんわり名人きなこ餅です。

続きです。

三越はちょうどいい

地下のお惣菜屋さんで試食を頂きました。

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店員さんの第一声は「カボチャ美味しいから食べてきな!」

親戚のおばちゃんみたいなノリです。

試食したカボチャ煮は本当に美味しくて、買っていこうと思ったら売り切れでした。試食の意味!

「ごめんね、カボチャは売れちゃって無かったわ!」ワハハと笑い飛ばす店員おばちゃん。そしてお詫びと言って、売れちゃって無いカボチャ煮の試食のおかわりをくれました。試食の!意味!

人なつっこくて憎めないおばちゃんのペースにすっかり巻き込まれてしまいました。

試食を味わっているところに、常連のお婆さんがお惣菜を買いに来たので、お婆さんと店員のおばちゃんの話の輪にそれとなく私も加わります。

私「こちらのお惣菜よく買われるんですか?」

お婆さん「そうね、ここの美味しいから。煮物の味がすごくいいの。」

店員さん「いつも同じ煮物買うのよね。」

私「三越にはよく来てるんですか?」

お婆さん「来るのは地下(食料品売り場)ばっかりだけど、おなかが空いたら鯛焼きをかじったり、たまにタコ焼きもつまんだりね。」

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※お婆さんがたまにかじる鯛焼き屋と、つまむタコ焼き屋。 どちらも盛況の様子。

私「まだ食べてないので行ってみます!三越そろそろ閉店しちゃいますね。」

お婆さん「 毎日のように来てたから寂しくなるわ。」

店員さん「お年寄りは三越に来るのよねぇ。」

お婆さん「そうそう。年寄りにそごうは広すぎて。三越はちょうどいいの。

千葉三越のライバルとしてよく挙がる千葉そごう。売場面積は三越の約2.6倍あります。

広くてお店の数が充実している百貨店を良しとしていた私にとって、「そごうは広すぎる」という意見は目から鱗でした。

お年寄りにちょうどいい広さの三越。店員さんとお客さんの距離が近く感じるのもちょうどいい広さのおかげなんでしょうか。

老舗の百貨店という敷居の高さから今まで何となく敬遠していたけど、実際に足を運んで色々見て回り、話を聞いてみると驚くほど親しみやすい。

気が付けば「三越、すごく良いじゃないか」と思っている自分がいました。

三越と人々

メインの出入口近くに設置されている寄せ書きボード。

閉店までまだ日数はありますが、びっしりとメッセージが書き込まれています。

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どういう人たちがどんなメッセージを残しているんでしょうか。

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かつてアルバイトしていた人達。

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おそらく現役の学生さん。ジャスティス

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成人前の若者。

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たぶん三越のロゴが丸いからという理由でアンパンマンを書き加えたキッズ。子どもって容赦ない

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お母さん。ウェディングドレス、お子さんの学生服も三越で揃えたようです。

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三越のおかげで家族が増えた70才。

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西田ひかるのファン。終身名誉監督風の人。

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白髪の女性、続いて娘さんらしき女性。

この後も通りがかったお客さんが次々とメッセージを書き残していました。

こうしてびっしりと書き込まれた寄せ書きを隅々まで見ていたら泣きそうになりました。

もう見ていられない。三越、人々からすごく愛されてて見ていられない。

胸が詰まる思いに涙を堪えていると、

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従業員さん達によるありがとうのフリップ責め

やめて!そんな風に画面いっぱいに感謝を羅列されたら…!膝から崩れ落ちそうでした。寄せ書きからの感謝フリップのコンボはやばい。

初めこそ「三越に思い入れがなくて悲しくないのが悲しい」みたいなナマを言っておりましたが、今はもう素直に閉店が心惜しく悲しいです。三越の良さに気付くのが遅すぎた。

三越との付き合いは浅いですが、私も地元民として親しみを込めて「ちばみつ」の愛称で呼ばせて頂きたい。

ありがとうございました、ちばみつ!

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フォーエバーちばみつ

それでは最後に直近のライオン像で締めたいと思います。

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開運グッズで成功した人みたいになってた。

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