巨大建造物の周りにある地図は、その巨大建造物を目印に位置関係を説明しがちである、という仮説の下、名古屋市中村区にある「日本一の大鳥居」を擁する中村公園駅へ調査へ行ってきました。

 

 

 

中村公園前駅にはこの地でうまれた豊臣秀吉を祀る豊国神社の正面に存在する大鳥居があります。

「日本一」と言いながら実際には5番目ぐらいらしいですが、建設された昭和4年当時は間違いなく日本一だったそうで今もそのときの呼び名が残っているのは名古屋人のプライドか。でも街中に突然現れるその姿は順位関係なくすごいです。

 

近くから見るとその大きさが感じられ、迫力充分！

今回はこの大鳥居は主役のようで脇役なんですが、この巨大建造物を中心に据えたこの駅前において、この大鳥居がどのように目印として扱われてきたかその存在の大きさを感じるべく駅前の「地図」に注目して調査してまいりました。

と言ってもピンとこないと思いますので、まずは中村公園前駅にある地図を少し見てみましょう・・・。

 

こちらは地下鉄駅構内にあった英会話教室の広告看板。

 

続いて、サイ皮膚というフレーズに持っていかれそうになりますが、こちらもあくまで見てほしいのはその所在地を示す簡易的な地図。

 

もうひとつどうでしょうか。段々見えてきませんか。

 

そう、お気づきの方も多いと思いますが地図に皆大鳥居を入れ込んで来るわけですね！

巨大建造物を有する街がその建造物を目印に位置関係を説明するケース、実は多いのでは、と思いやって来てみると予想通り地図にはこぞって大鳥居が入り込んでおりました。しかも自分を中心として描かれる地図なのでその巨大建造物の描かれ方も様々。だから集めるととても面白い！

それでは採取してきたハイエナズクラブでしか見られない地味なコレクションを見よ！見てくれ！頼む！

 

 

巨大建造物付の地図を愛でよう！

 

まずは冒頭に掲示した看板から。こちらは丁寧に「鳥居」と書かれております。鳥居のイラストについても、ディティールまで丁寧で好感が持てますね！

 

こちらは簡易的な鳥居。ただし先ほどと向きが異なります。同じ対象物でも見る方向が異なるところにこの手の地図の面白さがあるのではと思っております。

 

 

 

続いては地下鉄駅構内にあった出口を示す地図です。主役はあくまで出口。したがって鳥居は出口の案内を優先して色んな向き、形に変化していきます。続けてご覧ください。

 

まずは斜め。

 

続いては背後から。

 

今度はなかなか通好みのきつい角度。

 

上で紹介したものと同じような角度に見えますが、微妙に角度が違う！あと、「現在位置」も違いますねェ。マニアックな世界です。

 

こちらもいい角度。いい角度が何なのか、追求はおやめください。

 

共通するのはどれもその巨大さがわかる様に配慮されていること。デカいんだよ、という気持ちが伝わってきます。

 

妙に立体的、ひと目でデカいとわかる描き方。何か変な感じがしてきます。

 

これなんかは地図全体が丁寧。鳥居と他の建物の関係もきちんと描かれていて鳥居デケえと一目でわかります。愛がありますね。

 

僕が好きなのはこの角度。完全に鳥居は脇役で地図から切れそうだ！

 

中心が変わるたびに鳥居の形がゆがんで行く。面白い。

 

まだまだ見ていきましょう。

 

地図が変われば鳥居の形も変化する。

 

立っている場所は同じだけど、地図の都合で形が変わる！

 

鳥居が見える位置に鳥居付の地図がありとても良いですね。

 

地上に上がって見てみましょう。周辺のお店もやはり鳥居を頼りに自らの場所をアピールしております。

 

同じ鳥居でも渋い描き方！

 

人によって微妙に描き方が違う・・・。

 

巨大さを演出する影が。ものすごくデカくみえますね。雲の上まで達してんじゃないのかァ、オイ！？

 

これが最も簡単に鳥居を表現する描き方。

 

こちらも同じ。

 

蛇足ですが、中村公園前を散策して見つけたいわゆる立ちション防止鳥居看板。見逃されがちな影の薄い看板も、大鳥居のあるこの街では妙に自信にみなぎっている！

 

最後に、地域全体の地図を見ると中村公園入り口にも大きな鳥居の絵がついているので見に行ってみました。

 

「普通・・・」

と言うわけでこちらはめちゃくちゃ普通だったのですが、気をつかってサイズに極端な差をつけなかったのでしょうか。極めて普通のサイズで御座いました。

 

 

皆様からの情報をお待ちしております

 

と言うわけで推測どおり、中村公園前の地図を見ていくと、シンボルである大鳥居を用いて位置を示しておりました。

とすると、東京タワー、スカイツリー、大仏、、、それ以外のまだ見ぬローカルな巨大建造物の周辺地図にも同じ現象が見られるのか？・・・という感じで俄然興味が沸いてきましたので、お近くにお住まいの皆様からの情報をお待ちしております。

よろしくお願いします！