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みなさんこんにちは。
ケアムーラです。
もはや夏真っ盛りですが、いかがお過ごしでしょうか。
梅雨真っ盛りの先月にドロップされた記事、
なんと日本の首都の数の6倍にもあたる6名の方から応募がありました。
本日はこれらの応募作に賞名を授与のうえ、
zukkini、赤ソファ、ケアムーラの適当なコメントをまじえて、
ご紹介いたします。
◆余白の美賞
応募No.001
TomoShino様 の作品
赤ソファ
「この後の何名様かもそうなのですが、どちらかというと何年も前の落書きのデータを今も持っている投稿者様のほうがぼくは怖いです」
zukkini
「ボールペンで何度も繰り返しなぞり描きされた意味上の濃い部分の対比として、濃さも、また内容も非常に淡白な『ごめんね』の一言。書道や水墨画にも通じる濃淡、余白の美を感じます。また、『ごめんね』は電話が思いのほか長引いたご友人が、投稿者様に向けて書いたメッセージだろうかなどと想像する楽しさもありますね。」
ケアムーラ
「一見して心が病んでいるような印象を受けましたが、2枚目をよく見ると、花が描いてあり、ハートマークも描いてあり、・・・でもこの花の茎が先端割れてて歩いているようにも見えますしハートマークは心臓のモチーフとも受け取れますね。病んでいます。」
◆受給者賞
応募No.002
オカモツ様 の作品
「妻が書いたメモの画像で応募します」
赤ソファ
「押し入れにピッタリ収まる数のフィッツケースは無事買えたでしょうか。関係ないけどうちは無印派です」
zukkini
「世界史の資料集に出てくる、王朝の変遷表に似ています。栄華を誇った『受給者証帝国』に北方から『土日休み族』、『デザイン族』が侵攻した結果、『M30朝』、『ワイドM53朝』が成立、その後興った『ワイドL-53朝』では、鉛筆画によるイラスト文化が花開いた、というストーリーを想像して楽しみました。」
ケアムーラ
「女の人のワンピースのポケットの位置が高くて良いですね。」
◆ティム・バートン賞
応募No.003
matilda2943様 の作品
「何年も前なのですが、電話嫌いの私が珍しく友人と長電話をした時の落書きです。
当時はなにか大事なことをメモしたつもりだったので後生大事に机にしまっていたのですが、
今見るとよく分かりません。本のタイトルを覚えておきたかったのかもしれません。」
赤ソファ
「絵も良いのですが、ブックファーストのロゴをどうにかしたかった感が伝わってきます」
zukkini
「海外アニメにいそうな、気味が悪くてストーリーに感情移入しづらい主人公という感じがします。電話嫌いの投稿者様がイラスト世界にいる架空のキャラに逃避する様を感じ取りました。」
ケアムーラ
「一番下の絵は、元はてるてる坊主だったのでしょうか。首に絞められた跡があり、頭にガラスが突き刺さっていて痛そうですね・・・」
◆ギャルズパニック賞
応募No.004
q様 の作品
「仕込み無しの、本物の(=特別面白くもない)電話中アートですが、
記事作成の肥やしになればと思います。」
赤ソファ
「クイックスの敵ですね」
zukkini
「これはクイックスの敵ですね。」
ケアムーラ
「敵ですね。クイックスの」
◆芥川賞
応募No.005
お餅様 の作品
「どうも、気持ち悪い顔のオッサンと鼻を描く練習をよくしているようです。
仕事で使っている手帳を見るとオッサンまみれで非常に気持ち悪いです。
1枚目は鼻→ちんこへのグラデーションでしょうか。」
赤ソファ
「鼻へのこだわりも並々ならぬものを感じますが、オッサンの顔は5種類くらいしかないという真理に到達するのも時間の問題のように思えます」
zukkini
「エッシャーの作品で『鳥と魚』という、鳥が段々魚に変わっていく絵がありましたが、同じように鼻が段々チンコに変わり行くこの絵を見て、『鼻のデカさはアコソのデカさ』という俗説が証明されました。」
ケアムーラ
「グラデーション笑いました。オッサンの顔もポイントをつかんでいて、普通にイラストが上手い人なのでは・・・」
◆エニグマ賞
応募No.006
S様 の作品
「大学生で、授業でカリグラフィを書く練習をしているので、
カリグラフィペンを持ちながら電話をしていて、こうなりました。」
赤ソファ
「シリアルキラーが被害者の家に送りつけるやつですねコレ」
zukkini
「普段よく絵を描く方でしょうか、線がとても好みですね。いずれにしても完全に気色が悪いのですが、奇書ヴォイニッチ手稿もこのように作者が長電話中に書いた落書きだと確信しました。」
ケアムーラ
「ネガポジ反転させたらもっと怖くなりますね・・・」
いかがでしたでしょう。
メモ帳の端やレシートの裏に何気なく描かれ、
誰からも顧みられることなく消えていったはずの電話中の落書きも、
「写真を撮り、ハイエナズクラブへメールする」という簡単な行為ひとつで、
アート作品として全世界60億人がアクセス可能なインターネットワールドに、
永遠に刻み込まれることになりました。
捨てられるものにも価値がある。
ご応募下さった皆様、本当にありがとうございました!
なお、第二ステップといたしまして、
これらの無意識に描いたイラストを深層心理の面から分析していただける、
本職の精神科医・心理学者の方の応募をお待ちしております。