「いつもありがとうございます」と言われるまでお店へ通い詰めた【117回】

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かとみ
千葉で素朴に暮らしています。一番好きなお菓子はふんわり名人きなこ餅です。

「いつもありがとうございます」と言われるまでお店へ通い詰めた【117回】 | ハイエナズクラブ「いつもありがとうございます!」

お店でこんな風に声をかけられたことはあるでしょうか。お店の方が常連のお客さんに対して使う特別感のある言葉ですよね。

この言葉がですね、私はものすごく苦手です。

自分の存在をお店側に認識されてるという事実、恐ろしくないですか。いつも?いつもっていうことは前々から私が嬉しそうに入店する様子を知っていたということ…?絶望です。次の日からお店に行けなくなります。

もちろんお店側は善意で言ってくださってるのは承知の上ですが、私のように存在バレに怯えるお客さんも少なからずいるのではないでしょうか。

そこで私は思いつきました。どの程度の来店で「いつもありがとうございます」と言われてしまうか把握しておけば、存在バレの絶望を防げるのではないかと。

ということで「いつもありがとうございます」と言われるまで、実験的にお店へ通い続けてみることにしました。

お店

まずはお店選びです。

■連日通っても不自然じゃない

■一定数の従業員でお店を回している

■決まった時間に来店できる

上記3点を考慮して、個人で経営している飲食店のランチ営業を狙うことにしました。

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ご協力していただいたのはこちら。(私が勝手に通い続けただけです。)

お惣菜バイキングが売りのお店です。自分で量を調整できるので、栄養バランスを取りやすく連日でも体に優しいはず。

ランチ営業時の従業員数は3人。店長さんは毎日固定で、他はアルバイトの方4〜5人でシフトを回しているようでした。

ルール

簡単なルールをいくつか設けました。

■平日のランチタイムに毎日来店する(出張や平日休みの日は除外)

■毎回一見さんの雰囲気を出す(特に何かするわけではない)

■店員さんとのやりとりは必要最低限にする

■「いつもありがとうございます」と言われたら終わり

それでは粛々と通い倒したレポートをお届けしたいと思います。お店側の動き、私の心情と共にお楽しみください。

1ヶ月目

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このお店は野菜のお惣菜がとても素晴らしい。サラダやおひたし、ボイル、オイルソテー。レパートリー豊富で、しかも美味しい。毎日もりもり食べたい。

お店からの「いつもありがとうございます」の気配はない。やった。この調子で存在を認識されることなく足しげく通い続けたい。

2ヶ月目

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クリスマス近くになってローストビーフ(右下)が登場した。季節ものってウキウキしちゃう。30回目の来店になるけど「いつもありがとうございます」はまだ出なそう。ウキウキも存在もバレずにクリスマスを過ごすことが出来た。おめでたい。

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来店ポイントというものを発見。来店した分だけ美味しい食材がもらえるらしい。なんて魅力的なシステムだろうか。

でも私は「いつもありがとうございます」と言われてはいけない身。「いつもありがとうございます」の起爆剤、ポイントカードなんて提示したら瞬殺だ。だから来店ポイントは貯められない。悔しい、本当はポイントが欲しくてたまらない。

あと「20ポイントで卵6個、40ポイントで卵10個」だとポイントを貯めない方がお得では?とつっこみたい。でも一見客には関係のないことなので見て見ぬふりをした。一見客のつらさが身に染みる。

3ヶ月目

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年末年始の連休明け、待ちに待った野菜たっぷりのランチ。ずっと食べたかった。食後は幸せな気持ちになり、正月の暴飲暴食で疲れた体も喜んでいた。

お店側はこちらの存在を気にする素振りすら見せない。いいぞいいぞ。もしかして私は存在を消す才能があるのかもしれない。

 4ヶ月目

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具だくさんのお味噌汁が好きなので、これ位思い切ってもらえるととても助かる。

具の量はよそう人によって幅があり、店長さんは具をたくさん入れる。なので店長さんによそってもらいたい。汁ばかり入れるメガネのパートさんだけは避けたい。などといやらしい目でお味噌汁の鍋あたりを見ていると、こなれ感が出てしまうので、毎回平静を装うのが大変だ。

店員さんの力量を把握しだしたらいよいよ本格的な常連な気もするが、それはこちらの視点であって、あくまでもお店側から私の存在を認識されなければセーフだ。

5ヶ月目

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モツ煮(右上)が最高すぎて心をかき乱された。モツ煮の初登場から毎回食べるほどおいしかった。

「へぇ、モツ煮なんてものがあるんですね。モツ煮ってお店の味がはっきり出ますもんね。じゃあ試しに1回食べてみようかな?」みたいな顔をしながら21回連続でいった。

ただお店から「いつもありがとうございます」とは未だに言われないので、私がモツ煮爆食女だということはバレてないみたいだ。

6ヶ月目

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大好きだったモツ煮が終わって、代わりに野菜のポタージュ(右上)が登場。これもまためちゃくちゃ美味しく、ポタージュ爆飲女が誕生することとなった。

一度、店長さんから「今日はお味噌汁ちょっと熱いです」と言われドキッとした。いつもより、というニュアンスを匂わせてきたのだ。これはまずい。

ただハッキリと「いつもありがとうございます」と言われたわけではないので、とりあえず様子見を続けることに。

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お店の機微に気が付いても、堂々と指摘すると印象を残す危険があるので、ツイッターにこっそりつぶやく。

7ヶ月目

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飽きた。唐突に飽き始めた。来店90回目の日だった。 相変わらずお惣菜のクオリティは高く味も抜群だが、飽きたものは飽きた。何かもっと無骨なものを食べたい。男の料理みたいなやつ。

というかここまで「いつもありがとうございます」って言わないものなのか。あんなに言われたくなかったのに、今はちょっと言われたい。人の心は分からない。

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外回りの仕事でお店へ行くことが出来ず、ここぞとばかりに他のお店でお風呂みたいなカレーを食べる。カレーを食べて新鮮だと思ったのは初めてだった。おいしくて震えた。

8ヶ月目

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突然の飽きに見舞われてから1ヶ月経過。

それは突然の出来事だった。お会計の時、店長さんに「いつものポタージュはそろそろ温かいのから冷たいのに変えた方がいいですかね?」とアドバイスを求められたのだ。

私に言ってます?私をポタージュ爆飲女と認識してる上で聞いてます?!ショックと同時に、何ともいえない解放感に包まれた。終わった。

「いつもありがとうございます」ではなかったけど、実質、常連として意見を求められたので、私の試みは117回目の来店で幕をとじることとなった。

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「いつから私のこと知ってたの…?」とお店の方に聞きたかったが、117回も通ったのに全く会話をしてこなかった仲なので、何も聞けずに終わった。

最後に

「いつもありがとうございます」はいざ欲しがっても意外と言ってもらえないセリフだな、と思いました。

お店側が私のことをいつから認識していたのか、はっきり聞いていないので定かではないですが、5ヶ月目の「今日はお味噌汁ちょっと熱いです」の時は既にバレていたような気がします。本当はもっと前の段階でしょうね。

「あのお客さんよく来るなぁ」と思っても、何も言わないでそっとしてもらえるのが一番助かります。ちょっとしたひと言で絶望してしまうので、お店の方はその辺り何卒よろしくお願いします。

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