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前回までのあらすじ→https://hyenasclubs.org/?p=6725
汁…男優……
こんなヘタレな僕でも一応は男ですからエロビデオくらい見ますので、汁男優という存在が何をするかは知っています。女優を囲み順番に精液をかけるだけの男優で、ブッカケというジャンルには欠かせない脇役なのです。それを種種美さんは僕にやれと言うのです。更に僕の事を天才と褒めてくれるのです。
確かにビデオで見る男優の精液量は少ないと思ってましたが、あれは女優に悪いから遠慮して少量をかけていたのかと思い込んでおりました。それに比べれば僕の精液量は100倍は出ます。ひょっとしたら本当に天才…なのかもしれません。
でも無理に決まっています。人前で生殖器をいきり勃たせ、見ず知らずの女性に精液をかける…
ヘタレな僕にそんな事できるはずありませんし、何より僕は今童貞を捨てたばかりの初心者です。童貞を捨てる事で異性に余裕が持てれば!とヘタレな自分を変える為に勇気を出して風俗に来た結果が「汁男優になる!」とか明らかに変わり方おかしいだろそれ…飛び越えすぎだろ一般……全然意味がわからねぇよ…
種美さんが怖いけど、ここはやんわり断らないといけません。
種美「汁男優としての才能の塊だよお客さんは。汁男優のイチローだよ。」
イチロー……?
あのスーパースターのイチロー?天才のイチロー……僕が……
「や、やります!やらせてください!」
自分自身驚きました。ヘタレな僕が汁男優を決意するだなんて。
今までの人生で何一つ人に頼りにされた事がなかった僕は、多分種美さんの言葉が嬉しかったのです。天才と褒めてくれて、僕を必要としてくれる…それが汁男優であっても僕には嬉しかった。内容では無いのです。気持が僕を動かしたのです。
種美「きっと君は世界初のカリスマ汁男優になる。汁男優で主演を張る初の男優にまで。本名じゃマズイから名前を決めないとな」
「膣……膣彦で!膣彦でお願いします!」
種美「膣彦…か。決して挿れない汁男優が膣彦という矛盾。アンタ哀戦士だよ。哀戦士膣彦だよ……こいつぁイイぜ!パーティーの………始まりだ!」
こうして僕は汁男優になったのです。過去の自分に勝つために、コンプレックスの名前を敢えて付けて……
つづく
30過ぎの会社員男性が真顔で書いてます…