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「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」
こちらの松尾芭蕉の句をご存じでしょうか。
かつて栄えたものは一睡の夢のように時の流れに消えてしまった、という移ろいゆく世の儚さを表した句です。
唐突に松尾芭蕉の句を詠んですみません。理由があります。それは、松尾芭蕉みたいな気持ちになるナンパ橋についてお話をしたかったからです。
松尾芭蕉みたいな気持ちになるナンパ橋。
何を言ってるんだ?とお思いでしょうが、いったん飲み込んでください。
この橋は昔から夜景スポットとして有名で、夜な夜なギャラリーによる盛大な宴が開かれていました。
カップル、若者グループ、ナンパする者される者、男女入り乱れる様子はまるで自然発生したねるとんパーティーのようだったと聞いています。
そのような光景からいつの日か「ナンパ橋」と呼ばれるようになりました。
※ナンパ橋から見る夏の花火
しかしここ数年でナンパ橋の様子は一変しました。
警察の路上駐車の取り締まりにより、車で乗りつけていたギャラリーはぱったりと姿を消したのです。
まるで一睡の夢だったかのように静まり返っている、それが現在のナンパ橋です。
キラキラした海を見たくてナンパ橋まで歩いて来ました。眺めは良いし静かだし、素晴らしいロケーションです。
ただキラキラした海はとても良いのですが、気になることが一つ。
落書きの多さ。
橋の手すりへ大量に残された落書きは、かつての宴の光景を鮮明に映し出しているように思えました。
もちろん落書きは迷惑行為なので許されることではありません。
しかし書かれている内容だけ見ると、もうなんかめっちゃ楽しかったんだろうなって感じです。
ここで冒頭の句に戻りましょう。
「ナンパ橋 兵(つわもの)どもが 夢の跡」
それでは移ろいゆくナンパ橋の儚さを噛みしめつつ、落書きの跡を眺めていこうと思います。
盛り上がる恋人たち
「いつまでも仲良くだよ」
あどけない口調にキュンとした落書き。
電話中に取ったメモみたいな愛の伝言。
「never chenge my nart」とのことですが、英語が苦手なのでgoogleに翻訳してもらいました。
まさかここでこんな達筆な文字に出会うとは。漂う大人の残り香がたまりません。
この落書きは最高だったので、失礼ながらパソコン上でなぞらせて頂きました。
かっこいい…結婚のこと決闘って言いそう…!
車好きの人々
落書きレベルを超えた詳細な査定報告書。
新井の車は買主募集中。
シーマ
アストロ ドリフト…
ヴイツツ…!
尖った人々
大変です。総長の見参した痕跡を発見しました。
卍関東くぬぎ山連合卍も来ていたようです。
ロープウェイ通ってねぇぞ!は連合の脅し文句でしょうか。そんなん言われたら腰抜かしちゃう。
誤字、卍、国旗、トリプル役満です。
(休憩)
大丈夫ですか?緊張感のある落書きが続いたので少し疲れたんじゃないですか?私は疲労感がすごいです。
息抜きにストレッチや目薬などでリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
リフレッシュしたら何か見えてくるかもしれません。
いかがでしょうか。疲れは取れましたか?