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化物文庫です。
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一昨日、鳩を見た。特別珍しいことではないが私は鳩を見ると「こわく」なる。
嫌いという訳ではないが距離を置いてしまう存在なのだった。
遠巻きに見ると「鳩チーム」の中にも様々な個体差があり、とても面白い。身体の細さや羽の厚み、足の爪(?)の長さなど注目すべき箇所は沢山あるが、何と言っても比較していてたのしいのは脚の太さだ。「この鳩いつも飛んでるのだろな」とか「羽根があるんだしもっと飛んだらどうなの」とか、脚の太さを見てただただ思うのだ。
(画像の中に誤字がありますが馬鹿なんだな、と思ってください)
一昨日見た鳩は、今まで見た中で一番脚が太かった。脚が太いからといって別段変わった歩き方をする訳でもない。本当に普通。でも脚が太すぎる。いつまでも歩いている。歩くのが好きなのかー、いい鳩かもしれないな。
しかし彼にも羽根がある。飛ばないことはないのだ。きっと飛ぶところも見せてくれると思い、私はネズミ程の勇気を出して鳩に勢いよく向かっていった。
「バサバサ」を期待したが、トトトトと歩いてかわしただけだった。悔しいなあ。でもそこまで脚が太くなった理由がこれで分かったし、いいとしよう。さようなら。さようなら脚の太い鳩。
鳩を追い越して進むと、背後で何かが羽ばたく音がしたのだった。
しかし彼な訳がない、やつは頑健な脚を持っている。飛んだら悲しいし、怒りたくなる。