東京で最も食べログ評価の低い店を味わう Season 2「木挽町 天國」

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赤祖父(赤ソファ)
青ソファ、黄ソファ、赤ソファの三色からなる「徳ソファ」から分離したうちの一人。三人がふたたび一人に戻るとき、大勝利が待っているという。

東京で最も食べログ評価の低い店を味わう Season 2「木挽町 天國」 | ハイエナズクラブハイエナズクラブのアクセスを分析していたところ、爆発的アクセスが発生するわけでもなく、しかしコンスタントにアクセスがあるのが、

【大田区羽田】東京で最も食べログ評価の低い店「羽田ラーメン」

という若干ゲスめな記事だ。「食べログ 最低」「食べログ 低評価の店」などのワードでご覧になっている方が多い。こういうネタ、なんだかんだ、みんな気になっているのだ。好きだねえコノコノ。

ちなみに小生もこの記事を読んだ後、実際に「羽田ラーメン」に行ってみたが、これはもう紛う事なき2.89っぷりで、うーむ案外信頼できるもんだね!と感心したものだった。

さて、その記事アップから1年経過し、現在の状況が気になるところだ。

最近の食べログと言えば、川越シェフの食べログ及びレビュアーdisり炎上から謝罪という流れは記憶に新しい。そんな中、最近の食べログ事情はどうなっているのかとハイエナズクラブの総力を挙げて調査を実施した。

……そして探すこと約20分、我々調査班はついに見つけたのであった。

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おおっ!

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2.48!! これはもしや食べログ界の絶対零度なのでは……?

(いま30代以上のオジサンたちは、聖闘士星矢で絶対零度は−273℃と覚えたよね!マーマ!!)

※点数は2013年7月現在。きちんと全データを調査する仕組みがないので、もっと低いやつがあったら後で教えてくださいね!

ちなみに有名な「銀座 天國」と、この「木挽町 天國」は違う店らしい。どうやらプロレス団体の分裂よろしくなインネンがあるようだが、今ホームページではそのような記述などは見当たらない。神保町界隈に「いもや」シリーズが沢山あるようなものだろうか…。

※昔、いもやの店の人に「なんでこの辺『いもや』って店多いんですか?」と聞いても何も教えてくれなかった

というわけで、当ハイエナズクラブでも実際にこの食べログ絶対零度のお店を味わい、レビューしてみることにした。

ところで食べログレビュアーといえば(勿論全員ではないが)相も変わらず独特の文化を形成しており、お店のレビューなのに勝手にその前に寄った観光地の写真を付けてその店の外観としてただの観光地を載せちゃってる人、一人称が「あちき」の人、伊勢物語のように「昔、男ありけり」みたいな文体のレビューなどがゴロゴロ存在しており、なかなかそうした味わい深いキャラクターを再現するのは難しい。

まあ小生が見つけた中で一番ハイレヴェルだったのはこのレビュアー様ですが。

では、

【木挽町 天國で伝統のかき揚げ天丼を味わう】

昔、男ありけり。小雨のパラつくなか、東の京にいと食べログの数低き店ありにけり。男、人の行き通ふ所にもあらざりければ……

………オオゥ、書きにくいので普通に書きます。食べロガー恐るべし…!

小雨のパラつくなか、木挽町 天國のある新宿タカシマヤタイムズスクエアの14階に向かった。いつもはエレベーターを待てずにエスカレーターで登る派だけど、流石に14階までは耐えられないのでエレベーターを使う。

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レストランフロアの一角に、木挽町 天國があった。

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待合い用の椅子が、本当に活用されるのか、ただの虚勢なのかはこのタイミングではわからない。

訪問時は平日の12時前、混む前の時間帯だ。閑散としているのはどの店も同じだが、唯一、すき焼きの今半だけは明らかに客がスイスイ入り始めていた。小生もすき焼き食べたいナ〜という思いを振り払い、今日は天ぷらバラなのだと言い聞かせる。

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天國はテンクニと読むが、そういえばテンゴクとも読める。さあ、オレをヘブン状態にしてくれるのか、それともオレが2.48の絶望に食われるのか、勝負だ………!

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「名物かき揚げ天丼 2940円」の文字に正直言って腰が引ける。そして2.48の数値がアタマをよぎる。これが500円だったら大抵のことはギャグで済むが、そうじゃなかったら大ケガだ。その上怒りにまかせてdisりまくったら逆に訴訟リスク等も否定できない。

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意を決して入店。既に何組か先客がいるようだ。

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入り口に立ったが、店員が気付いてくれない。またもやふと、2.48(トゥーフォーエーィーだぜカトリク〜ン)と3ケタの数値が小林克也の発音で脳内再生されるも、同時にすぐ店員が来た。ちょうど別の客に品出しをしていたようだ。こういうタイミングの引きの悪さには自信がある。

一人だったのでカウンター席かと思いきや、ふつうに4人席に座らせてくれた。混んでくると個人的にはかえって気が引けるのだが、きっとそんなに混まないのだろう。なんせニーヨンパだから!

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4人席は5、6ほど、6人席も2、3あり、窮屈さはない。

メニューと、お茶かお冷やかを聞かれたのでお冷やをお願いした。

メニューを見てみるが、

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ランチメニューは1680円の小かき揚げ+うどん、1890円のランチ天丼もあった。なんだ、入り口にも書いておけばいいのに。

このくらいなら、頻繁にとはいかないもののタマの贅沢ランチとしては納得できる値段だ。

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こちらが通常メニュー。かき揚げ丼はやはりイチオシされている。しかもよく見ると海老天丼より高価いのね……。

しかし、意を決してこれを発注。漢にはハラを決めるべきタイミングがある………!! 篠沢教授に…全部!

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待ってる間、なぜか金平糖をくれた。こういう気遣いがちょっと嬉しい。他に来ていたババアの客もカワイ〜 キャッキャ とテンションアゲアゲになっていた。

店内を見ると、年金等トータルで月40万以上は貰ってそうな老夫婦と、その娘と孫、みたいな組合せの人が多い(そもそも平日午前中のデパートなんてそういう客ばかりだ)。

金平糖の優しい甘さでそういうショッパい現実の味を中和しながらTwitterを見つつ待っていると、意外に素早く料理が供された。20分もかかっていないだろう。

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はい、こちらが2940円のかき揚げ天丼!!!!

はい、こちらが2940円のかき揚げ天丼!!!!

(BGMとしてこちらをウラで開いておいてください)

これ自腹ですよ!!ハイエナズクラブってライター料とか特に出ないんですよ!

この間デイリーポータルZのライターの方に「ハイエナズクラブってライター料幾らなんですか?」と聞かれて、えーとそのあのですねエヘヘ…としか言えなかったんだぞ!!

いいか、お前らが日々カッコんでるエサこと松屋の牛めしが10杯食えるんだぜ!!!!その松屋の食べログ点数は3.00だぜオヒョーーーー!!!!

川越シェフの店の水だって3杯は飲めるぜ!!!!!!

激安ピンサロならむしろ飲ませることだって……

ハァハァ、取り乱しました。

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えーっと、ふつうに美味しそうですよ?

もぐもぐ……

かき揚げの中は野菜だけでなく小さいプリプリのエビもふんだんに入っている。よくある、残念なただのコロモの塊みたいなかき揚げとは全然違い、きちんと美味しい。

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というわけでサクサクと完食。ごちそうさまです。

お茶もお冷やも追加でくれたし、ハマグリのみそ汁もおかわりをくれた。暇な時間帯だからかもしれないが、接客も全然悪いようには感じない。

唯一ひっかかるのはやはり食べログに蔓延るコスパ至上主義者のことだろう。

一時期上戸彩がドヤ顔で「コスパとは…」とCMしていたが、これぞ心を貧しくするマジックワードなのではないだろうか。そんなにコスパが大事なら草でも食っとけ!!!

というわけで特に不満も抱かずにお支払いをしながら、お店の人(年齢高めのおばさん)にちょっと話かけてみた。

「あのー、このお店、いつから営業されてるんですか?」

「高島屋がここにできてからこの場所でずっと入れ替わらずに続いてますよ」

「(ってことは15年以上は続いてるのか…ちゃんと客入ってるね)結構、普段は混みますか?」

「まあまあですかね」

「あのー…ネットの口コミサイトとかご存じですか?」

「…あるのは知ってますけど、ワタシそういうのできないんですよ〜」

「実は…言いにくいんですが、結構この店評価が低かったんですよ。でも美味しかったので良かったです」

「あらそーなんですか!まあワタシは(ネットとか)できないから…訂正しといてネ!♡」

「ですねー アテになりませんね!」

と、カードの明細2940円一括の文字を確認し、サインをするのであった。

……いかがだっただろうか。昼でこの価格、夜は更に高価いようなので貧民にはおすすめできない。

そう、2.48とはぼくたちの心の貧しさの数値、そう、2.48とはキミが見た光……ぼくが見た希望…………!!!

(今日から一週間は塩ご飯だ!!)