入りにくさ1000%!看板の無い店の暖簾をくぐる

シェアする

DSC05483
The following two tabs change content below.
金原みわ
あっちこっちに精力的に顔を出す男根崇拝トラベラー。珍しいものがあればなんでもヤル!でも処女です。

入りにくさ1000%!看板の無い店の暖簾をくぐる | ハイエナズクラブこんにちは!ご無沙汰しております、金原みわと申します。

寄稿記事は幾つかありましたが、実は母体のハイエナズクラブでは約1年ぶりの執筆になります。アイツ出向するのはいいけどそのまま消えていったな…なんて言われる前に生存報告をしておこうと思った次第です。よろしくお願い申し上げます。

さて、以前こんなタレコミをいただきました。

「いつも気になる黄色でつやつやサテンの暖簾の店(?)看板もないので謎です…」

https://twitter.com/2929gmcco/status/583958313236238336

image

来ました〜〜〜〜〜!看板のないお店!

こんな記事(看板&メニュー無し!超隠れ家系定食屋はまゆう)や

こんな記事(マンション一室の怪しい居酒屋?で実際に飲んできた)といった、街中秘境にガンガン踏み込んで行くハイエナズクラブ。

はたして、このお店はどんな異空間を見せてくれるのでしょうか?

さっそく現地に向かってみましょう。

場所は大阪、中央区。中央区といえば、大阪の背骨とも言える御堂筋線の本町〜心斎橋あたり。オフィス街あり住宅街あり、大阪のど真ん中のこんなところに、そんなお店があるんでしょうか。

あ、あった、あれだ…

DSC05480

どれどれ?
あれあれ!
良く見てください。画面中央にしっかりと映っています。

DSC05486

ボロボロに朽ちたサンルーフ。

来るもの全てを拒むようなイエロー。
これは、これは警告色?
ビンビンと危険信号を感じます。

DSC05483

なんだこの店〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

入りにく〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

食べログに「入りにくさ」という指標があったら星5で入りにくい!!!!

そもそも何屋さんかも分かりません。入ったら最後、まわしまわされ二度と出て来れないかもしれません…

でも、ここで怖気づいてはハイエナズクラブの名が廃ります。

いざ、突入。

バササ〜〜〜〜〜〜!!

DSC05502

▲ボロボロの暖簾がめっちゃ体に絡む

●…こんにちわ〜

暗めの店内には、ぶうううううん…ぶううううん…と古いクーラーの音が響いてます。

背中をひやりと汗が流れます。ここは、いったい何屋さん?

■いったい何屋さん??

ぐるりと見渡します。壁にハメられた、雀牌が目に留まりました。
大三元役満!うお〜、入って早々、私の負け試合の予感がします。
DSC05497
ここは雀荘なのか?

いえいえ。

こびり付いた油汚れ。ラーメンや天津飯などの定番中華メニュー。中華鍋を振る音。
そう、どうやら、中華料理屋のようです。
DSC05499
 婆&爺「いらっしゃい」

声がする方を向くと、予想に反したとてもとても優しそうな老夫婦が立っていました。

■絶対美味しい中華料理屋の条件

話は変わりまして、世の中に無数にある中華料理屋、その中から美味しい中華料理屋を見抜くのは至難の業です。
いろんな説があると思いますが、個人的にはこちらの三つが重要なポイントだと思っております。

(1)店がボロボロ
(2)雰囲気が緩い
(3)人が個性的

これら全てを満たしている不味い中華料理屋に出会ったことがありません!
適当なこというなよなんて思った皆様。結構、的を得てると思うんですよ。

なぜなら、
(1)〜(3)の酷な条件を満たしており、なおかつ(4)不味い の条件が加わった場合
そこから導き出される答えはイコールすぐに潰れるです。
すなわち(1)〜(3)の酷な環境を満たしており長く現存している、なんてのは美味いに決まっているのです。
いかがでしょうか。結構当たっていると思うのですが。

さて持論を展開したところで、この店が美味い店に該当するか確認していきましょう。

まず(1)店がボロボロ
ですが
DSC05483
パーーーフェクト!!これ以上の答えはない、100点満点です。

さてその次の
(2)雰囲気が緩い
はいかがでしょうか。

緊張しながらカウンター席に座ります。

婆「珍しい!お嬢ちゃんみたいに若い子、全然来ないからビックリしたわ〜」
婆「まあまあ、ゆっくりしていき。」

気遣いにちょっとホッとします。

婆「喉乾いたやろ、お水だすわな。」

そして、テーブルにどんと置かれたお冷がこちら。

 DSC05487
わ〜〜〜〜!ペットボトルごと凍らすと効率がいい〜〜〜!!
緩い〜〜〜〜〜!!緩さ10000点満点上げちゃう〜〜〜〜〜〜!!!!

さて、お冷の話をお婆さんとしていたら、お爺さんが何だかソワソワし始めました。

爺「へ、へへ…お母さん、ワシのズボンどこいったかいな…」
婆「さっき、そこに掛けてはったやん。」

良く見ると、このお父さん、昼間からとっても大胆な装い。
白い肌着にトランクス一丁というセクシーな姿なのでした。
妙齢の私が突然現れて気恥ずかしくなったのか、物陰でいそいそとズボンを履き出します。
 DSC05490
 生着替え丸見え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
この、おっちょこちょい〜〜〜〜!!好き〜〜〜〜〜〜!!!!
1億万点贈呈や〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

いやはや、最高なお店の予感しかしませんね。
さあ、実際に何か注文してみましょう。

●どれがおすすめなんですか?

爺「どれってあれへんわぁ。こっちがこれどう、って勧めて、なんやこんなもんかいって言われたら嫌やろ。」

●お、おう。なるほど。

爺「そう。自分が食べたいもんが、オススメのもんやで。食べたいもん食べえ。」

何にしようかな…

餃子も良いし、ラーメンも良いけど…
DSC05500

▲とんかつ・エビフライみたいな、異空間洋食メニューも良いな…

さて、悩んだ末に結局選んだのはちゃんぽんです。

肝心のお味の方はどうでしょうか。
DSC05492

うわ〜〜〜〜〜〜!!!美味しい〜〜〜〜〜!!!

香ばしくって、サッパリしてるけど味が濃くて美味しい!!
思わずふう〜っと一息つきます。

DSC05491
うむ、持論は間違っていなかった。
ここは、間違いなく良い中華料理屋さんだ。

この日は、夏の盆過ぎ。甲子園の中継の音が響きます。
応援の吹奏楽の演奏に耳を傾ける。もうすぐ、夏が終わる。

■屋根が吹き飛ばされても50年

ちゃんぽんをズルズルすすりながら、いろいろと気になることを聞いてみました。

●ここで何年ぐらい営業されてるんですか?

爺「う〜ん。30年、40年、50年。ここで50年やってるね」

DSC05501
▲年数がどんどん増えて行ったが、最終的に今年で51年目らしいです。

爺「東京で修行して、こっちで店構えたんよ。」

●なんていうか、あのサンルーフ、凄いですよね。

婆「あっはっは笑 テントがね、突風で、吹っ飛んでしまったのよお!

 ばっしーーーーーんて!

 どうしようかなってね、修理も考えたんだけど。もおええわって思ってね。」

婆「まあでもね、こんなこと言ったらアレやけど、変な人が来ないねん。
 来る人はみんな良い人ばっかり。入りにくいのも、ある意味ええのかもね。」
DSC05486
▲確かに、全て心得ている人しか入らないような見た目である。

婆「来るのは、長い付き合いの人ばっかりやなあ。
 でもたまーにこんな風にお嬢ちゃんみたいな若い人が来ると、それはそれで嬉しいねえ。」

そんなこんなで、完食です。
熱いちゃんぽんを食べて、ふうふう額を流れる汗を拭っていると、御婆さんが声をかけてきました。

婆「コーヒー飲める?」

●コーヒー飲めます。めっちゃ好きです。

婆「ほな良かった。はい、どうぞ。」

爺「家でサイフォンで沸かしたやつやからな。ちょっと薄い感じやし、ちょっと苦味あるけど。」

●わあ!なんか、こんな特別なコーヒー、嬉しいです。

婆「残念ながら特別ちゃうで、皆にしてんのやで(笑)お昼食べたあと皆に出してあげるねん。外でいっぱい歩いて疲れたら、こういうの飲みたくなるでしょう。」

DSC05495

 ●中華料理屋で珈琲飲んだの、初めてかも。美味いです、本当に。

婆&爺「ふふふ。」

コッテリとした中華料理の後にはサッパリとしたコーヒーが意外と合うんだなあと思いながら、
苦くて薄いコーヒーを飲み干したのでした。
特別じゃないって言ってたけど、ここでコーヒー飲んだことは多分ずっと忘れないと思う。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

●ご馳走様でした!

婆&爺「また、来てな。」

バササササとボロボロの黄色い暖簾をくぐる。
昼時ですが、周りを見渡してもこれから中に入る人は居なさそうです。

外は暑くて、蝉の声が大音量で響いています。
…それにしても熱い。熱すぎます。
ふと頭の上を仰ぎ見る。そこには、
DSC05503
本来ならサンルーフで覆われて見えない、眩しい夏の空が広がっていたのでした。

…お爺さん、この暑さじゃきっとまたズボン脱いじゃうなあ。早く、夏なんて終わればいいのに。

あなたの街にもきっとある、看板がないお店。

勇気を出してその暖簾をくぐってみれば、そこには、誰も知らない特別なお店が待っているかもしれません。

「看板のない中華料理屋」
場所:〒540-0018 大阪府大阪市中央区粉川町
店名:?(聞き忘れました)
※黄色の暖簾が営業の目印

スポンサーリンク

シェアする

フォローする